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米商業用不動産向け融資のデフォルト率、7-9月も上昇-幅は小さめ

【記者:Hui-yong Yu】

11月29日(ブルームバーグ):米銀が保有する商業用不動産向け 融資のデフォルト(債務不履行)率は7-9月(第3四半期)に上昇 した。不動産価格がピークに近かった2006年後半に始まった傾向が 続いている。不動産調査会社リアル・キャピタル・アナリティクスが 指摘した。

同社によると、オフィスビルやショッピングモール、ホテルなど 商業用不動産向け融資約6億410万ドル(約510億円)相当が7- 9月期にデフォルトに陥った。融資残高に対するデフォルト率は

4.36%で、前年同期の3.41%、年央の4.27%をともに上回った。 デフォルト率のこれまでの最高は1992年に付けた4.55%。

リアル・キャピタルのグローバルチーフエコノミスト、サム・チ ャンダン氏はリポートで「デフォルト率は引き続き上昇基調だが、直 近の上昇幅は過去3年で2番目に小さい」と指摘。「新たなデフォルト は緩やかになりつつあるが、銀行は不良債権の圧縮が相当厳しい状況 だ」と述べた。

世界的な信用危機と不動産の値下がりを受け、融資の借り換えは 困難になったほか、雇用情勢の低迷で賃貸物件の需要も減退した。た だ、不動産価格は多くの市場で持ち直し始めており、銀行への負担が 緩和されつつあるとも、チャンダン氏は説明している。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの22日 の報告によると、ニューヨークやワシントンなど米主要市場で優良物 件への需要が膨らむ中で、9月の米商業用不動産価格は前月比4.3% 上昇。8月は8年ぶりの低水準だった。

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