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EUは救済拡大も-アイルランド支援決定で債券売りに歯止めかからず

アイルランド支援でユーロ圏の 債券市場の売りに歯止めがかからなかったことは、域内でポルトガル なども救済受け入れ国となっていく前兆かもしれない。

29日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、 ポルトガル国債のデフォルト(債務不履行)に対する保証コストが過 去最高を記録。スペイン国債はユーロ導入以降で最大の下げを演じた。 ユーロの存続を脅かす債務危機の封じ込めに向けた手段が当局にはな いとの懸念が鮮明になった。

UBSの世界経済副責任者、ポール・ドノバン氏はブルームバー グラジオのインタビューで「ユーロ圏の現在の危機は辛うじて半分を 過ぎたところだ」と述べ、「ポルトガルの債券利回りがさらに大きく低 下しない限り、市場は新たな救済劇を予想するだろう。その後は、注 目がスペインに向かう」と指摘した。

ユーロ圏では5月のギリシャ支援に続き、28日にはアイルランド の銀行救済と財政てこ入れで850億ユーロ(約9兆4000億円)の支 援パッケージが決まった。しかし、それから24時間足らずで相場は 下落し始めた。欧州連合(EU)当局は2013年より後の債務再編を 円滑に進める枠組みで合意したものの、それ以前に高債務国は赤字を 迅速に削減できないとの観測が投資家の間で広がっている。

ユーロは29日、対ドルで一時1.3%下落し2カ月ぶり安値の1 ユーロ=1.3064ドルを付けた。スペインの10年物国債はドイツ国債 に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が22ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)拡大しユーロ導入後で最大の266bpに達した。 イタリアの10年国債利回りは22bp上昇し4.64%と、ブラジル国 債を約60bp上回る水準。CMAによると、ポルトガルのCDSスプ レッドは40bp上昇し542bp。

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