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NY外為:ユーロが2カ月ぶり安値-欧州危機への懸念続く

ニューヨーク外国為替市場 では、ユーロがドルと円に対し約2カ月ぶりの安値に下落。850億 ユーロのアイルランド支援策がまとまった後も欧州ソブリン債危機 の悪化懸念を抑えられず、ユーロ売りにつながった。

ユーロはこのままいけば月間ベースで、主要16通貨中で最大 の下げ通貨となる。世界的な株価下落や、スペインやポルトガルの 国債保証コストが上昇したことも手掛かりにユーロは値下がりして いる。

バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏 (ニューヨーク在勤)は「きょうユーロを動かしているのは、アイ ルランドの救済策が発表された後も続く欧州ソブリン債をめぐる懸 念だ」と指摘。「市場を落ち着かせることを狙った措置も多少あっ たが、なお多くの不透明感が漂っていることから、市場ではユーロ を売る動きが続いている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時26分現在、ユーロは対ドルで前週 末比0.9%安の1ユーロ=1.3120ドル。一時1.3064ドルと、 9月21日以来の安値を付けた。対円では0.8%下げて110円53 銭(前週末は111円37銭)。一時110円26銭と9月15日以 来の安値となった。

円はドルに対しては0.2%下げて1ドル=84円24銭(前週 末は84円10銭)。一時84円41銭と、9月27日以来の安値 を付けた。

株式市場では、米S&P500種株価指数が一時1.3%安。M SCI世界指数は0.6%下げた。

11月としては最悪

ユーロはドルに対し、月初から5.92%下落。対ドルで2番目 に下落率が大きいのはデンマーク・クローネで5.87%、3番目は ノルウェー・クローネで5.14%。反対に今月対ドルでのパフォー マンスが最も良いのは台湾ドルとカナダ・ドル。

アイルランドの救済策が発表されたことで、焦点はポルトガル とスペインに移っている。

CMAによると、29日のクレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場で、スペインとポルトガルの国債保証コストが過去 最高を更新した。ポルトガル債のCDSスプレッドは37ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し539bp。スペインは

28.75bp上昇の351.5bp。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの調査ディレクター、 ボリス・シュロスバーグ氏は「為替市場は完全に信用市場に動かさ れている。欧州の信用市場が少しでも安定を示すまで、ユーロが底 を見つけるとは考えづらい」と述べた。

テクニカル分析

シティグループは、テクニカル指標を用い、ユーロが終値ベー スで200日移動平均の1.3131ドルを下回れば、1.2588ドル まで下げると分析した。

シティの主任テクニカルアナリスト(ニューヨーク在勤)、ト ム・フィッツパトリック氏は「終値でこの水準を下回った場合、ユ ーロの下げが拡大することを示唆する」と説明した。

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ユーロは今年に入り9.1%安と、最悪の下落率となっ ている。一方で、円は12%高と最大の値上がり。ドルは0.2%上 げている。

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