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11月29日の欧州マーケットサマリー:株下落、周縁国への不安続く

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3094 1.3242 ドル/円 84.34 84.10 ユーロ/円 110.43 111.37

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 262.16 -4.44 -1.7% 英FT100 5,550.95 -117.75 -2.1% 独DAX 6,697.97 -151.01 -2.2% 仏CAC40 3,636.96 -91.69 -2.5%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .91% -.02 独国債10年物 2.76% +.02 英国債10年物 3.34% -.01

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,357.00 +2.00 +.15% 原油 北海ブレント 86.97 +1.39 +1.62%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は8週間ぶり安値に落ち込んだ。アイルランド救 済合意で域内のソブリン債危機への投資家の懸念を払拭(ふっしょ く)できていないことが背景にある。

サンタンデール銀行やインテーザ・サンパオロを中心にスペイ ンとイタリアの株式が総じて安い。両国の国債相場が急落したこと が嫌気された。デンマークの風力発電タービンメーカー、ヴェスタ ス・ウインド・システムズも下げた。エクサーヌBNPパリバが同銘 柄の投資判断を売りに指定したことがきっかけ。

一方、アイルランド銀行は16%の大幅高。欧州連合(EU)財 務相が、アイルランド向けに850億ユーロの支援策で合意したこと が好感された。

ストックス欧州600指数は前週末比1.7%安の262.16と、 10月5日以来の安値で引けた。同指数は前週まで3週続落している。

ドイツ銀行の世界戦略責任者、ジム・リード氏は電子メールで、 「ソブリン債問題がギリシャやアイルランド、恐らくポルトガルで 止まったと考えるかどうかは、これが西側の金融市場全体の問題と 捉えるのか、あるいは各国独自の過度の借入問題と考えるかによる」 と説明。「スペイン自体に問題はないかもしれないが、レバレッジ 解消のトレンドの中で次の標的となる国の1つとなる公算がある」 との見方を示した。

29日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が下落。 スペインのIBEX35指数は2.3%下げ、イタリアンのFTS E・MIB指数は2.7%安と、3カ月で最大の値下げとなった。

スペイン10年債相場はユーロ導入以後で最大の下げとなった ほか、アイルランド国債は救済案発表後も軟調だった。イタリア国 債のドイツ国債に対するスプレッド(上乗せ利回り)はユーロ導入 以降の最大となったほか、ベルギー国債も下げた。

サンタンデール銀は2.7%安。7月28日以降の下落率は29% となった。インテーザは4.1%下落した。

ヴェスタスは5.1%下げた。エクサーヌは同銘柄の投資判断を 「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場でスペイン10年国債相場がユーロ導入以降で最大 の下げとなった。ユーロ圏の他の高債務国の国債も総じて安い。ア イルランド救済パッケージで合意が成立したものの、財政危機拡大 への懸念は払拭(ふっしょく)されていない。

スペインとイタリアの10年債のドイツ債に対するプレミアム (上乗せ利回り)はユーロ導入後の最大を記録した。アイルランド 国債は、850億ユーロ(約9兆4000億円)の救済合意後も下げた。 イタリアとベルギーの国債は、両国が実施した入札で借り入れコス トが上昇したことから軟調となった。

ロイズTSBコーポレート・バンク(ロンドン)の市場ストラ テジー責任者、チャールズ・ディーベル氏は、「信頼感の欠如が全 面的に広がったことが問題だ。政策担当者は頭を抱えているだろう」 と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、スペイン10年債利回りは前週 末比26ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

5.48%と、2002年以来の高水準。同国債(表面利率4.85%、 2020年10月償還)価格は1.91ポイント下げ95.28。ドイツ債 との利回り格差はユーロ導入後で最大の273bpに達した。

イタリア10年債利回りは21bp上昇の4.64%。アイルラン ド10年債利回りは12bp上げ9.47%。CMAのデータによると、 ポルトガルとスペインの国債のデフォルト(債務不履行)に対する 保証コストは過去最高水準に上昇した。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。アイルランド向けの850億ユーロの支援策 がまとまったものの、ユーロ圏の債務危機拡大への懸念を緩和でき なかったことから、比較的安全とされる英国債に対する需要が高ま った。

2年債利回りは1週間ぶり高水準から下げに転じた。英予算責 任局(OBR)が2010年の景気見通しを上方修正したほか、英公 債管理局(DMO)が今年度の国債発行計画を0.1%引き上げた後 も、英国債は堅調に推移した。欧州債市場では、アイルランド、イ タリア、スペイン、ベルギーの各国債相場が下落した。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニッ ク・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は、「投資家はユー ロ圏の財政見通しについてまだ不安を抱いており、週末の発表が最 後の政策になることにはかなり懐疑的だ」と語った。

ロンドン時間午後4時28分現在、2年債利回りは前週末比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.995%。一 時は22日以来の高水準となる1.06%まで上昇した。同国債(表 面利率4.5%、2013年3月償還)価格は0.40ポイント上げ

107.84。10年債利回りは1bp低下の3.33%。10月29日以 降では26bp上げている。

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