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東アジア現地通貨建て債市場、7~9月は規模拡大ペース鈍化-ADB

東アジア諸国通貨建ての債券市場 規模の拡大ペースが7-9月(第3四半期)に鈍化した。アジア開発 銀行(ADB)が発表したもので、域内の各国政府が景気刺激策を縮 小してきており、結果として政府債の発行が減少した。

ADBが29日発表した「アジア債券モニター」によると、東アジ ア地域の債券発行残高は9月末時点で前年同期比17.2%増の5兆 1100億ドル(約430兆円)と、4-6月(第2四半期)の同18.7%増 を下回る伸びにとどまった。ADBが東アジアと定義する地域は、中 国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、 タイ、ベトナム。

アジアの債券市場は、欧米に比べ高利回りを提供していることか ら、国際的な投資家を引き付けている。同地域はまた、世界で最も速 いペースで成長していることでも資金を集めている。

ADBは「東アジア地域は依然として経済見通しが比較的力強い。 成熟市場の多くでは緩和措置が継続しており、東アジア地域への資金 流入は継続が予想される」と指摘。その上で、「一部諸国では現在、ボ ラティリティ(変動性)の抑制と通貨上昇圧力の緩和に向け、資本規 制などの対策が取られつつある」と説明した。

7-9月期の東アシア地域での現地通貨建て債券の発行は前年同 期比0.8%増の1兆200億ドルだった。ADBによると内訳は、社債 発行が15.6%増の1870億ドルだったのに対し、政府債の発行は2% 減の8370億ドル。9月末時点での発行残高は政府債が3兆5500億ド ル、社債が1兆5600億ドルだったという。

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