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香港のインフレ加速へ、米金融緩和に伴う資本流入や元高で-曽財政官

香港の曽俊華財政官は、米国の金 融緩和に伴う域内への資本流入増加や、人民元高による食品価格上昇 で、来年は香港でインフレが加速するとの見通しを示した。

曽財政官は29日、香港の立法会(議会)議員らに対し、米国の緩 和策はエネルギー価格の上昇につながる可能性もあると指摘。香港政 府は低所得層への影響を「注意深く監視」していると述べた。香港は 香港ドルの米ドルペッグ(連動)制を採用しており、生鮮食料品の大 半を中国から輸入している。

香港の政策当局は、米連邦準備制度理事会(FRB)による総額 6000億ドル(約50兆円)の米国債買い入れ措置が過剰流動性につな がり域内の資産バブルのリスクを高めるとの見通しを示している。香 港は今月、急騰する住宅価格を抑制するため、一部の不動産転売を対 象に印紙税率を引き上げる措置などを発表した。

曽財政官は「アジア経済でインフレ率の上昇は広く見られる現象 になった」と指摘。「われわれの家賃や賃金は景気回復に沿って上昇し ている。物価の上昇圧力は来年さらに大きくなる」と述べた。

財政官はまた、議員からの質問に対し、米ドルペッグ制の変更は 香港への資本流入拡大につながる恐れがあると説明。政府は同制度を 変える必要はないとみていると言明した。

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