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韓国政府系ファンド:分散投資を強化、日本の不動産にも関心-CIO

韓国政府系ファンド(SWF)の韓 国投資公社(KIC)は、リスク分散の一環として株式や債券などに代 わるオルタナティブ(代替)投資を強化する。なかでも自国経済に足り ない成長分野などを戦略的投資先と位置付け、2011年は世界で3-4案 件に投資する方針だ。日本の不動産にも関心を示している。

スコット・カルブ最高投資責任者(CIO、54)は29日のインタ ビューで、08年の金融危機を教訓に「十分な分散を図るには上場株など の伝統的資産だけに頼ることはできない」と強調。オルタナティブ投資 として、戦略的投資のほか、未公開株(PE)や不動産、インフラ整備 事業、ヘッジファンドなどへの投資も進める考えだ。

戦略的投資では、天然資源、エネルギー、農業など経済構造上、韓 国に足りない産業分野の企業や、素材、クリーン・テクノロジーなど自 国産業とのシナジー(相乗)効果が期待できる分野を有望視。金利がほ ぼゼロの中、投資利回りが5%程度の日本の不動産にも妙味があるとみ て「機会を探っている」という。

カルブCIOによると、KICは資産の9割を優良企業の株や債券 で構成される従来型で、残り1割は戦略的投資を含むオルタナティブで 運用している。オルタナティブの割合は2割程度まで引き上げたい考え という。従来型の運用収益は06年11月の運用開始から10月末までで 19%、今年は7-8%の見込みとしている。

KICは05年1月に設立。運用開始時の純資産価値(NAV)は 約200億ドルだった。これまでに戦略的投資の一環として、08年にバン ク・オブ・アメリカ(BOA)、今年6月に米3位の天然ガス会社チェ サピーク・エナジーに投資している。現時点のNAVは370億ドル(約 3兆1000億円)となっている。

--共同取材:Brett Miller Editor: Kazu Hirano Hideki Asai

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 伊藤小巻 Komaki Ito +813-3201-8871 kito@bloomberg.net 東京 山崎朝子 Tomoko Yamazaki +813-3201-3119 tyamazaki@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 大久保義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Andreea Papuc +852-2977-6641 apapuc1@bloomberg.net

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