コンテンツにスキップする

中国華能集団と重慶農村商業銀:香港でIPO、28億ドル調達目指す

中国最大の電力会社、中国華 能集団と、重慶に本社を持つ重慶農村商業銀行は、香港市場での新 規株式公開(IPO)で計28億米ドル(約2360億円)の資金調 達を目指している。先週の株式相場の下落で幾つかの企業がIPO を先送りした後で、市場の投資意欲を試すことになる。

中国華能集団の目論見書によると、同社は再生可能エネルギー 部門、華能新能源産業の香港でのIPOを通じて最大12億8000 万米ドルの資金を集めることを計画。重慶農村商銀は最大15億 5000万米ドルの資金調達を目指している。

こうしたIPO計画は、株価下落のなかで先週IPO計画を取 りやめたブルースター・アディセオ・ニュートリション・グループ や中国大唐集団とは対照的だ。中国政府によるインフレ抑制策の強 化や、北朝鮮による韓国砲撃、アイルランドによる欧州連合(EU) 主導の救済受け入れを背景に、香港株の指標のハンセン指数は11 月8日の年初来高値から8%余り下落した。

富昌証券のゼネラルマネジャー、藺常念氏はIPOについて、 「IPO実施に動いていることに若干驚いている。先週は2社が計 画を延期しており、需要はないと思う」と語った。

ブルームバーグの集計データによると、香港では今年これまで に過去最高となる計490億ドル相当のIPOが実施された。中国農 業銀行やAIAグループなどがアジアでの投資需要の高まりを背景 にIPOを行った。ブルームバーグのデータによると、重慶農村商 銀のIPO価格がレンジの上限で決まれば、今年の香港市場でのI POの規模としては5番目となる。

三菱UFJインベストメント・サービスのファンドマネジャー、 冨田道也氏(香港在勤)は、株式相場が来年に一段安になるとの懸 念から、中国華能集団と重慶農村商銀は今のうちに株式売却を目指 している可能性があるとの見方を示した。

華能新能源の条件概要書によれば、同社は25億株を1株当た り2.98-3.98香港ドルで公募する。香港市場での取引開始は12 月16日の予定。引受金融機関に米モルガン・スタンレーとゴール ドマン・サックス・グループ、豪マッコーリー・グループを起用し ている。

一方、重慶農村商銀のIPO価格の仮条件は1株当たり4.5- 6香港ドルで、20億株を発行する。取引開始予定日は12月16日。 米モルガン・スタンレーとノムラ・インターナショナルが共同主幹 事を務めている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE