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30年債が米国債市場の指標に復活-FRBの国債購入策で取引急拡大

米国債市場では1990年代以降で 初めて、30年債が世界の大手債券投資家にとってベンチマークにな りつつある。

米連邦準備制度理事会(FRB)による6000億ドル(約50兆 5000億円)規模の国債購入計画では対象の約86%が期間2.5-10 年の国債に集中するため、市場のインフレ期待を最もよく反映するの は30年債となっている。FRBの11月3日の計画発表以降、30年 債利回りは0.28ポイント上昇しており、デフレ回避に向けたFRB の取り組みに対する投資家の信頼感の高まりが鮮明になっている。

ドイツ銀行のプライベート・ウェルス・マネジメント部門で債券 トレーディング責任者を務めるゲーリー・ポラック氏は「30年債は FRBの関与が最低限にとどまるため、債券市場での経済やインフレ の見通しを見る上で指標となるだろう」と指摘した。

FRBのデータによると、期間11年以上の米国債の取引は7月 以降3倍に拡大したのに対し、すべての期間では60%の増加だった。 プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)18社の間での 11月10日終了週の取引は657億ドルに達し、少なくとも2001年以 降で最大を記録した。

BNPパリバの金利ストラテジスト、ロヒト・ガーグ氏は、30 年債利回りが11月15日に4.42%と、6カ月ぶりの高水準に達した ことについて、支出や投資を抑制して景気回復を失速させかねないデ フレをバーナンキFRB議長が阻止するとのトレーダーの期待感を示 すものだと分析した。

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