コンテンツにスキップする

アイルランドの銀行、3.9兆円の支援確保へ-優先債保有者負担免れる

アイルランド当局は、国内銀行が 最大350億ユーロ(約3兆9000億円)の支援を受けることになるとと もに、優先債保有者は欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)主 導の救済コストの負担を免れることを明らかにした。

アイルランド中央銀行の28日の声明によると、銀行は資本増強に 向けに直ちに80億ユーロを確保し、資産処分によってさらに20億ユ ーロを得る。政府の声明によれば、銀行は来年1-6月(上期)に実 施される一連のストレステスト(健全性審査)の結果次第でさらに250 億ユーロの利用が可能になる。

ロイズTSBコーポレート・バンク(ロンドン)の市場ストラテ ジー責任者、チャールズ・ディーベル氏は電子メールで250億ユーロ の支援について、「当局は、こうした資金が不要になることを願ってい るようだ」とした上で、「銀行セクターのバランスシートの傷み具合を 考慮すると、当局はこの資金で十分だろうと確信するより、十分であ るように望むという姿勢でいる方がいいだろう」と述べた。

アイルランドの銀行は貸し倒れ損失の増加と預金減少に見舞われ、 政府は国外への救済要請を余儀なくされた。政府は2年前、国内銀行 のすべての預金保証を表明し、330億ユーロに上る銀行への公的資金 注入を迫られた。銀行救済コストの推定額は9月時点で最大500億ユ ーロに膨らみ、アイルランドだけでは救済資金を賄えないとの懸念が 広がった。

国内銀行は支援金を、財務健全性の指標となるコアの自己資本比 率を少なくとも12%に引き上げるために活用する。国内の二大銀行で あるアイルランド銀行とアライド・アイリッシュ銀行は来年3月末ま でに、残された「脆弱(ぜいじゃく)」な商業用不動産向け融資債権を すべてアイルランド国家資産管理機構(NAMA)に移管できる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE