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今週の米経済指標:雇用と製造業活動が拡大、失業率は依然高止まりか

今週の米経済指標では、2011年 に向けて同国景気に持ち直しの動きが見られる中で、雇用と製造業の 生産活動が11月に拡大したことが示されるとエコノミストはみてい る。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト67人を対象に実施し た調査によると、米労働省が12月3日発表する11月の雇用統計は、 非農業部門雇用者数が前月比14万5000人増加したもよう。10月は 同15万1000人増と5月以来の大幅増だった。米供給管理協会(I SM)が1日発表する11月の製造業景況指数では、輸出や企業投資 の拡大に伴い生産活動の拡大持続が示される公算だ。

雇用と収入の拡大で消費者の信頼感と買い物に回せる資金が増え ており、年末商戦の見通しを明るくしている。ただ、雇用の伸びは失 業率を押し下げるには不十分で、米連邦準備制度理事会(FRB)が 資金供給姿勢を維持する1つの理由になっている。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「労働市場の回復はまだ初期の段階だ」と述べる 一方、「小売業界では相当な力強さがあり、民間雇用者数の伸びには 持続性が確かに見られつつある」と語った。

ブルームバーグ調査によれば、11月の失業率は4カ月連続で

9.6%(予想中央値)になる見通し。予想通りなら、9.5%以上の状 態が1年4カ月続くことになり、1948年の統計開始以降で最長とな る。1930年代以後最悪とされる今回のリセッション(景気後退)で は840万人の雇用が失われている。

FRBは12月1日に地区連銀経済報告(ベージュブック)を公 表する。今回の報告は、14日に開催される次回連邦公開市場委員会 (FOMC)のたたき台となる。

製造業活動は拡大基調継続

ブルームバーグ調査によると、11月のISM製造業景況指数は 前月からほぼ変わらずの56.5と、1年4カ月連続で50を上回った もよう。同指数が50を上回ると製造業生産活動の拡大を示す。また、 ISMが3日に発表する11月の非製造業景況指数は上昇し、半年ぶ りの高水準が見込まれている。

また、雇用の増加は消費者信頼感の回復につながっている。米民 間調査機関のコンファレンス・ボードが11月30日発表する11月の 消費者信頼感指数は52.6と、前月の50.2から上昇の見通し。

ただ、住宅市場は依然として回復に手間取っている。ブルームバ ーグ調査では、今月30日発表される全米20都市を対象にした9月 の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住 宅価格指数では、住宅価格の前年比上昇率が今年2月以降で最低だっ たことが示されるもようだ。

全米不動産業者協会(NAR)が12月2日発表する10月の米 中古住宅成約指数は前月比1%低下の見通し。9月は同1.8%低下だ った。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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