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新興市場はバブルではない、先進国よりも有望-バンアグトメール氏

「エマージングマーケット(新興 市場)」という用語の生みの親であるアントワーヌ・バンアグトメール 氏は、新興市場株について、バリュエ-ション(株価評価)はバブル 的水準には「程遠く」、高成長を背景に先進国市場のパフォーマンスを 上回るだろうとの見通しを示した。

同氏は、2007年にMSCI新興市場指数がピークを付ける4週間 前に新興市場株を「バブル的」だと警告していたが、今回はバリュエ -ションが長期平均を下回っているほか、先進国に近い水準にあるた め、当時と同じ懸念は抱いていないと説明した。また、新興国経済は、 向こう数年間で先進国の3倍の速さで成長するとの予想を示した。

グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)のチーフ投資 ストラテジスト、ジェレミー・グランサム氏や、ニューヨーク大学の ヌリエル・ルービニ教授といった資産運用担当者やエコノミストは、 過去最低の金利水準となっている先進国から高金利の高成長国への資 金流出が起きているため、新興市場でバブルが形成されているとの見 方を示している。MSCI新興市場指数は年初来で10%上昇。09年の 上昇率は過去最高の75% だった。

エマージング・マーケッツ・マネジメントで会長兼最高投資責任 者(CIO)を務めるバンアグトメール氏は電話インタビューで、「株 式市場でバブルが起こっているというのは全くの間違いだ」と指摘。 「バブルに向かっている可能性はあるか、と問われれば全くその通り だ。ただ、そこに到達するにはまだ程遠い」と述べた。

MSCIとブルームバーグが集計したデータによると、MSCI 新興市場指数の株価収益率(PER)は14倍となり、1996年以来の 平均水準である16倍、先進国株の指標であるMSCI世界指数の15 倍をそれぞれ下回った。ブルームバーグのデータによると、MSCI 新興市場指数は年初来で先進国の指数を6.1ポイント上回っており、 昨年は48ポイント上回っていた。

バンアグトメール氏は、「わたしは3年、5年、10年、25年ベー スでは依然として強気だが、今後6カ月から12カ月については言うの は難しい」と述べ、「わたしの推測では新興市場はアウトパフォームす るだろうが、09年ほどの差はつかないだろう」と語った。

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