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英国納税者は既にアイルランドに「ひざまでつかる」-銀行救済で負担

オズボーン英財務相は英国がアイ ルランド支援の「準備ができている」と発言したものの、言わなかっ たことがある。それは英国の納税者が既にアイルランド銀行向けの 184億ポンド(約2兆4700億円)の支援の大部分を負担している点だ。

ブルームバーグ・ニュースの集計データによると、この支援は信 用危機の初め以降に英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・ グループ(RBS)やロイズ・バンキング・グループのアイルランド 部門のテコ入れで投入された。

英最大の国有銀行のRBSは、2009年末時点でアイルランド資産 の少なくとも119億ポンド相当が英国の公的資金を裏付けとする資産 保証スキーム(APS)の対象となっている。ダブリンの会社登記所 の記録によると、RBSはまた、アイルランド部門のアルスター銀行 に今年1月までに27億1000万ポンドの追加資本を注入した。国有銀 のロイズは2010年までにスコットランド銀行(アイルランド)部門に 総額44億5000万ユーロ(約37.8億ポンド)の資本注入を行っている。

シティグループの元マネジングディレクターで現在はロンドンの カス・ビジネススクールでコーポレート・ファイナンスについて講義 するピーター・ハーン氏は、「英国は既にアイルランドの銀行にひざま でつかっている」と述べ、「アイルランドの銀行に対するリスクをどれ だけ抱えているかが判明してくれば、不安が広がるだろう」と語った。

国際決済銀行(BIS)によると、アイルランドの銀行に対する 英銀のエクスポージャーは3月末時点で2220億ドル(約18兆5000 億円)と世界で最も多い。英政府が83%出資するRBSは9月末時点 のアイルランドでの融資残高が533億ポンド。英政府が41%保有する ロイズの6月末時点のアイルランドでの融資残高は266億8000万ポン ド。

両行はアイルランドの約10年間にわたった不動産バブル期に同 国の住宅・商業用不動産に投資、バブル破裂で多額の不良債権を背負 うことになった。

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