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日銀のTB買い切りオペ、在庫処分の応札根強い-債券下落の影響も

日本銀行がこの日実施した国庫短 期証券(TB)の買い切りオペは、落札利回りが上昇した。投資家へ の販売低迷で在庫が積み上がった証券会社などの応札が根強かったも よう。債券相場の下落を受けて、TBも持ち高を減らさざるを得なく なっているとの見方も出ていた。

TB買い切りオペ3000億円の入札結果は、前日の売買参考値に比 べて案分落札利回り格差がプラス0.003%、平均落札利回り格差はプ ラス0.005%となり、落札利回りは上昇。応札倍率は5.15倍と前回の

4.15倍を上回った。前回の平均格差もプラス0.005%だった。

市場関係者によると、残存期間1年弱の銘柄を0.12%、残存期間 2カ月程度の銘柄を0.115%で売却する動きが多かったとの見方が出 ている。来年1月償還の2カ月物は証券会社の在庫が多いとみられて いる上、1年物は債券安の影響で売りも出やすいという。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、オペの結果について「在庫を 確実に減らしたい参加者がいることを示している。債券安の影響で国 債を抱えた業者がTBを売ることもあるだろう」と指摘した。

今週のTB入札では、1年物や3カ月物の落札利回りが約4カ月 ぶりの高水準を記録するなど、需給が悪化していた。前月の追加金融 緩和による過度の金利低下期待がはく落した上、円高一服による海外 投資家の需要が減少しているとも指摘された。

債券市場では、新発2年国債利回りが一時、前日比1.5ベーシス ポイント上昇の0.16%と、10月5日の追加緩和以降の最高水準を付け た。2年債は来週に入札を控えている上、長期債と在庫を入れ替える ために短中期債を売っているとの見方もあった。

あす2カ月物入札

一方、東短リサーチの寺田氏は、「債券を売却した資金が安全なT Bやレポに流れる可能性もある」と言う。TB3カ月物152回債は前 日の入札で約4カ月半ぶりの高利回り0.1173%を付けたが、この日は

0.1125%に低下。証券会社の在庫が少ないとみられている。

あす実施されるTB2カ月物153回債入札について、最高落札利 回りは0.116%か0.119%を予想する声が多い。流通市場では、残存期 間2カ月程度の銘柄に0.115%の売りが出ている。銀行など投資家の 需要が集まるのか注目されている。

国内大手銀行の短期金利ディーラーは、資金調達コストのレポ(現 金担保付債券貸借)金利が0.11%台で推移しているため、同じ0.11% 台のTB3カ月物を買う魅力はないと話す。

18日の東京レポレートでは、2営業日後に始まる翌日物(スポッ トネクスト物)は前日比0.6ベーシスポイント高い0.115%だった。 22日はTB3カ月物と1年物の発行が重なる。午後の本店共通担保オ ペ(11月19日-30日)と全店オペ(11月22日-12月20日)の平均 落札金利は0.11%だった。

金利先物は続落

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は続落(金利は上 昇)。株高・債券安の影響で中期債相場も売られた上、買い建てを処分 する持ち高整理の売りが続いているとの指摘もあった。

国内大手銀行の短期金利ディーラーは、2010年12月物にTIB ORより金利水準の高い99.66(0.34%)で1万2000枚(1枚=1億 円)の売りが出るなど、金利水準とは関係ない売りが出ているという。 日経平均株価が1万円を回復し、さらなる金融緩和も期待しづらくな ったという。

金先市場の中心限月2011年6月物は前日比0.005ポイント安の

99.65(0.35%)まで売られ、99.65-99.655で推移。期先限月の11 年9月物が99.645、11年12月物は99.63まで売られる場面があった。

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