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マツダ株は6月来高値、フォード保有株めぐる報道-円安で格上げも

マツダ株が一時、前日比3.6%高 の232円と3連騰。筆頭株主の米自動車大手フォード・モーターが、 保有するマツダ株の売却に関する交渉をまとめたと17日付の日本経 済新聞が報道。株主安定化への期待が広がる中、円安傾向などを理由 にシティグループ証券が投資判断を引き上げる材料も重なり、6月22 日(237円)以来、約5カ月ぶりの高値を付けた

日経報道によると、フォードは保有するマツダ株を伊藤忠商事や 鹿島などにも売却することで交渉がまとまったという。これに対しマ ツダは、「現時点で当社が開示すべき具体的な決定・発生事実はない」 との声明をきょう午前9時20分に発表した。

独立系調査会社のティー・アイ・ダヴリュの高田悟シニアアナリ ストは、報道されている内容がまとまった場合、「不透明だったことが 透明になり、落ち着き感から安心感を与える可能性はある」と指摘し た。ただ、資本関係を薄めていくことはすでに知られ、サプライズで はないという。「資本面での提携は薄くなるが、生産や技術などの提携 は継続される見通しで、一定レベルの関係を残しつつ、マツダの経営 の自由度も高まるというイメージ」と、同氏は話した。

一方、シティグループ証券の松島憲之アナリストは16日付のリポ ートで、1ドル=80円でも黒字を維持する円高抵抗力が決算説明会で 確認されたことで、「下値不安が薄れつつある」との見方を示唆。投資 判断を従来の「ホールド」から「買い」に、目標株価を210円から280 円に引き上げた。目標株価は、2011年3月期の予想簡易1株当たりキ ャッシュフロー(CFPS)44.9円、08年3月期までの5年間の高安 平均株価キャッシュフロー倍率(PCFR)6.2倍から算出している。

証明された円高抵抗力の強さ、1ドル=83円台を付けるなど足元 の円安傾向を受け投資家のマインドが好転し、「マツダを買うタイミン グが早くなる可能性が出てきた」と、松島氏は言う。

マツダの4-9月(上期)の連結営業利益は122億円の黒字と、 前年同期の221億円の赤字から大きく改善。今期(11年3月期)は前 期比2.6倍の250億円と計画している。通期の想定為替レートは1ド ル=85円、下期は1ドル=82円。

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