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TB利回りが4カ月半ぶり高水準、追加緩和の過度の期待がはく落

財務省がこの日実施した国庫短期 証券(TB)3カ月物入札では、落札利回りが約4カ月半ぶりの高水 準になった。前月の追加金融緩和による過度の金利低下期待がはく落 したためだ。入札では需要増加も指摘されたが、レポ(現金担保付債 券貸借)金利の動向を注視する声も聞かれた。

TB152回債の最高落札利回りは前回比0.6ベーシスポイント(bp) 上昇の0.1173%、平均落札利回りは同0.5bp高い0.1166%と、いずれ も6月29日以来の高水準。ただ、案分比率が30%と予想を下回り、 入札後は平均水準で必要額を確保する動きも指摘された。

3カ月物の落札利回りは0.11%台を中心に推移していたが、日銀 が資産買入基金による包括緩和を発表した10月初旬に0.1035%と、 2006年4月以来の水準まで低下した。しかし、緩和後も資金調達コス トが下がらなかったため、緩やかな上昇基調に転換。今月は証券会社 の在庫増加やレポ金利高を背景に利回りの上昇がやや目立っていた。

国内大手金融機関の資金担当者は、追加緩和の期待の盛り上がり で利回りが低下し過ぎていたため、水準調整が入っていると指摘。レ ポ金利との逆ざやも生じていたため、利回りの上昇でようやく落ち着 きどころを探り出したのではないかという。

市場関係者によると、この日の3カ月物入札では発行額4.8兆円 のうち2兆円弱が証券会社などを通さない落札先不明分となり、一部 の業態が積極的な在庫確保に動いたとみられている。証券会社からの 大口の落札は見られなかったもようだ。

今後の動向を見極め

国内大手金融機関の担当者によると、TBは1年物の利回りも

0.125%まで上昇し、利回り曲線の過度の平たん化が修正されたことで 投資しやすくなったという。

一方、国内証券のディーラーは、TB利回りの上昇が一服したの か見極めたいと、慎重な姿勢を継続。追加緩和以降も足元のレポ金利 が0.115%を平均水準として0.10-0.14%のレンジで上下しているた め、調達コストが利回りを上回る逆ざやのリスクも残っている。

TB市場や債券市場で需給が悪化しており、証券会社は在庫を拡 大しづらい状況だ。一方、レポ市場では、来週の国債発行日から月末・ 月初にかけて金利が再び上昇する可能性もある。銀行は12月2日の税 揚げに向けて手元資金を潤沢にしており、TBの購入拡大には慎重と の見方もある。

国内証券のディーラーは、日銀がレポの上昇を積極的に抑えるか 注目しているという。午後に実施された18日スタートの本店共通担保 オペ(期日12月6日)は、期日到来額に比べて6000億円減額の6000 億円。平均落札金利は前回比0.3bp高い0.113%だった。

金利先物は反落

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は小幅反落(金利 は上昇)。米国金利の動向に不透明感が強い中、中期債など債券相場の 下落を受けて売りが優勢だった。

金先市場の中心限月2011年6月物は前日比0.010ポイント安の

99.655(0.345%)まで売られた。期先限月の11年9月物も0.015ポ イント安の99.645、11年12月物は0.015ポイント安の99.635まで売 られた。

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