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ギャップなどのTシャツ仕入れ値が上昇か-「怖い」ほどの綿花高騰で

ギャップやJCペニーなど米国 の小売企業向けに中国の業者が供給する衣料品が、最大30%値上がり する可能性がある。綿花相場の高騰によりコストが上昇しているため だ。

ギャップやJCペニーなどに供給する非上場の蘇州正雄絲綢企業 (江蘇)のセールスマネジャー、ビッキー・ウー氏は「今、綿花の供給 業者に対応するのはちょっと怖いくらいだ」と語る。

世界経済がリセッション(景気後退)から回復し衣料品向け支出が 増えるなか、中国の綿花先物相場は今年に入って70%以上高騰し一時 は過去最高値に達した。米農務省によると、中国の綿花生産は12年連 続で需要を下回る見通しで、在庫は1995年以来の低水準となる可能性 がある。中国は世界最大の綿花消費・輸入国。

チャイナ・マーケット・リサーチ・グループのマネジングディレク ター、ジェシカ・ロー氏(上海在勤)は「米国の消費者らはウォルマー トなど小売店の商品の値上がりに慣れた方が良い」と指摘。「中国の製 造業者は綿花価格の上昇だけでなく不動産や人件費の高騰にも悩まされ ている」との見方を示す。

ギャップのアジア地域担当のジョン・エルマティンガー社長は値上 げを実施するかどうかについてコメントを控えた。上海で10日にイン タビューに応じ「競争に留意するつもりだ。それが当社の最終的な価格 の決定方法になるだろう」と述べた。

米アパレル大手ポロ・ラルフローレンのTシャツや仏ル・コック・ スポルティフのトラックスーツを製造する山東棗莊天龍針織のセールス マネジャー、フレッド・フー氏によると、同社は製品価格を前年比で最 大70%引き上げた。「このように綿花価格の上昇が続けば、来年の春 節までに価格を30%引き上げる必要があり、さもなければ赤字に陥る だろう」と語る。

Tシャツ値上げ

非上場の山東棗莊天龍針織は欧州や北米、日本に年間8000万元 (約10億円)相当の衣料品を輸出している。ラルフローレン向けのT シャツの価格は7月時点の1枚3.20ドルから4ドルに引き上げた。

蘇州正雄絲綢はギャップ向けに年間2400万ドル(約20億円)相 当のシャツやジャケットを販売している。ウー氏はインタビューで、来 年4月出荷分から5-30%の値上げを計画していることを明らかにし た。小売業者の需要に対応するため生産能力の増強も予定している。

FCストーンズ・オーストラリアのマネジングディレクター、ピー ター・リゾー氏(シドニー在勤)は「これほど価格変動が激しいと、投 入原価の予算を立てるのが非常に困難だ。中国の繊維メーカーの間では リスク管理手段に対する関心が高まっている」と述べた。

ウー氏とフー氏によると、綿・絹混紡繊維の価格は7月以降、約 70%高騰し、1ヤード当たり約2.3ドルとなり、今では毎日変動して いる。

--Michael Wei and Luzi Ann Javier. With assistance from Lauren Coleman-Lochner in New York, Armorel Kenna in Milan, Holger Elfes in Dusseldorf. Editors: Frank Longid, Joshua Fellman

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 堀江 広美 Hiromi Horie +81-3-3201-8913

hhorie@bloomberg.net Editor:Takeshi Awaji 記事に関する記者への問い合わせ先: Michael Wei in Beijing at +86-10-6649-7717 or mwei13@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Frank Longid at +852-2977-6643 or flongid@bloomberg.net

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