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NY外為:ドル上昇、対ユーロ6週ぶり高値-対円83円台

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルがユーロに対し6週間ぶり高値に上昇。対円でも値上がりした。 欧州の一部の国が債務返済に苦慮するとの懸念や米国債の利回り上昇 で、ドルの需要が高まった。

ドルは円に対して5週間ぶり高値を付けた。米10年債利回りが3 カ月ぶり高水準に上昇したことが手掛かり。ユーロはアイルランド救 済観測を受け対ドルで値下がりした。米国のエコノミストなどのグル ープは、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長に金融刺激 策の拡大を中止するよう求める公開状を発表した。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査担 当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、「救 済の可能性は時間の経過とともに高まっている」と指摘。「為替市場 では、投資家がどうポジションを組むかという面でこの問題は重要に なってくる。憶測が現実になり得るからだ。ギリシャ救済の後にはユ ーロが対ドルで急落した」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時55分現在、ドルは対ユーロで1ユーロ =1.3580ドルと、前週末の1.3691ドルから0.8%高。一時

1.3572ドルと、9月30日以来の高値を付けた。ドルは対円で0.8% 上げて1ドル=83円16銭(前週末82円53銭)。一時83円25銭 と、10月6日以来の高値を付けた。円はユーロに対しほぼ変わらずの 1ユーロ=112円91銭(前週末113円02銭)。

ユーロは対ドルで、欧州の政策当局がユーロ圏諸国への救済パッ ケージを公表した5月10日の1ユーロ=1.2787ドルから、6月7日 には1.1923ドルに6.8%下落。終値ベースで4年ぶり安値となった。

米国債利回り上昇

米10年債利回りは14ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇の2.93%と、8月5日以来の高水準。2年債利回りは 2bp上げて0.52%。30年債利回りは11bp上昇の4.4%と、5月 14日以来の高水準となった。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会社F OREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター)のチー フストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は、「利回りは対円での ドル相場には支援材料だ」と指摘。「現段階では、日本の輸出企業が 買い注文を入れたのは1ドル=83円20銭の水準だ。だが米国債利回 りの上昇は、対円での一段のドルの上振れを示唆している」と分析し た。

FRBは3日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に声明を 発表し、6000億ドルの国債を来年6月にかけて追加購入する方針を示 した。

公開状

米国の元共和党政権の当局者やエコノミストを含むグループは、 バーナンキ議長への15日付の公開状で、「計画されている資産購入は 通貨の価値引き下げやインフレへのリスクを伴い、雇用促進というF RBの目標達成にはつながらないと考える」と主張した。

ワシントンを拠点とした調査団体、エコノミクス21の広報担当ジ ェニファー・ポロム氏によると、同書簡は16日付の米紙ウォールスト リート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズに掲載される。

元イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)委 員、デービッド・ブランチフラワー氏(ダートマス大学教授)は、ブ ルームバーグテレビジョンのインタビューでこの公開状について、 「危険な駆け引き」であり、経済に対する「理解の乏しさ」を示して いると批判した。

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