ECBメルシュ氏:財政規律違反国への制裁案を批判-強化を要請

欧州中央銀行(ECB)の政策委 員会メンバー、ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁は、多額の赤字を 抱えるユーロ導入国に対する制裁案がドイツとフランスによって骨抜 きにされたとして、欧州議会に制裁強化を要請した。

メルシュ総裁は31日にイスタンブールで講演。電子メールで配布 された講演テキストによると、同総裁は独仏両国が制裁発動に関して 政治的な投票を行うことで合意したことについて、財政赤字の対国内 総生産(GDP)比が3%の上限を超える国を制裁することに「既に 消極的な提案に比べて熱意の乏しさ」を示すものだと指摘。「欧州議会 は自動的な制裁メカニズムに立ち戻ることが望まれる」と述べた。最 終的な規制の在り方をめぐる欧州議会と欧州連合(EU)各国政府と の協議は2011年半ばまで続く予定。

同総裁はまた、バーゼル銀行監督委員会がまとめた銀行資本規制 の強化案にも異議を唱え、欧州の産業の原動力となっている融資によ る資金調達に打撃を与えるとの見方を示した。同総裁は米銀に有利な 方向に「世界の競争の場が傾く」と述べ、「新たな資本・流動性規制に 関する現在の提案は、ユーロ圏での資金調達の有力手段である銀行融 資の重要性を無視するものだ」と語った。

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