米国株(29日):買い優勢、GDPは市場予想と一致

米株式相場は買いが優勢。四半 期利益が市場予想を上回ったマイクロソフトに買いが入った。米国の 第3四半期(7-9月)実質国内総生産の速報値は市場予想と一致し た。S&P500種株価指数は、月間ベースでは2カ月連続上昇となっ た。

マイクロソフトは法人需要が好調で利益が予想を上回った。オン ライン求人・求職サービスのモンスター・ワールドワイドは急伸。10 -12月(第4四半期)の利益見通しを引き上げたことが好感された。 一方、石油大手シェブロンは利益が市場予想を下回ったことが嫌気さ れ下落。製薬大手のメルクも安い。同社は鎮痛剤「バイオックス」を めぐる訴訟関連コストが利益を押し下げたと明らかにした。

米証券取引所全体の騰落比率は約7対5。S&P500種株価指数 は0.1%未満下落の1183.26。今月は3.7%高となった。ダウ工業 株30種平均は4.54ドル(0.1%未満)上げて11118.49ドル。

セキュリティー・グローバル・インベスターズのファンドマネジ ャー、マーク・ブロンゾ氏は、「株式相場はこう着状態にある」と指 摘。「GDPは予想通りだった。これを受けて米連邦準備制度理事会 (FRB)が量的緩和第2弾について考えを変えるかは分からない。 FRBが市場にサプライズを与えないようディーラーから意見を募っ ていることを忘れてはならない。株式相場はこれまで非常に良い動き を見せており、今はそれを消化している段階だ」と述べた。

GDP

第3四半期の米GDP速報値は前期比で2%増となり、ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。 第2四半期GDPは1.7%増だった。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資責 任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏は、「良く言ってゆっく りとした成長というところだ」とし、「GDPの数字に驚きはない。 個人消費は拡大しつつあるが、望ましいペースとはいえない。失業は 当面、高水準にとどまるとみられ、それが来週の追加量的緩和決定へ の呼び水となりそうだ」と述べた。

10月の消費者マインド指数は前月比で低下、2009年11月以来 の低水準に落ち込んだ。一方、シカゴ購買部協会が発表した10月の 景気指数は、市場予想に反して前月から上昇した。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズのエリック・ティ ール最高投資責任者(CIO)は、「危機は脱していないかもしれな い。ただ、わたしはそれほどネガティブにもならない」と説明。「こ うしたぱっとしない経済統計は、FRBが一段と積極的な刺激策を講 じる必要があることを強く示唆している。だがその一方で、企業景況 感の改善に伴い雇用の見通しは明るさを増し、最終的には投資家心理 も改善する。ただし改善のペースは緩やかなものになるだろう」と続 けた。

マイクロソフト

マイクロソフトは1.5%高の26.67ドル。同社の7-9月(第 1四半期)決算は、1株当たり利益が62セントと、アナリスト予想 の55セントを上回った。法人顧客がコンピューターやそのプログラ ムの購入を拡大したことが寄与した。

モンスター・ワールドワイドは26%上昇し18.06ドル。上昇率 はS&P500種で最大となった。同社は、第4四半期の調整後1株当 たりの利益が最大8セントになるとの予想を示した。アナリスト予想 平均は5セント。

米石油2位のシェブロンは2.2%下げて82.60ドル。同社の7 -9月(第3四半期)決算は予想外の減益となった。原油高と生産増 から利益を得たものの、コスト増大が響いた。

米2位の医薬品メーカー、メルクは1.7%安の36.31ドルで終 了した。

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