全日空:国際線好調で通期予想上方修正-米司法当局と和解

全日本空輸は2011年3月期の通 期業績予想を上方修正した。純利益は60億円と従来予想の50億円か ら増額した。景気回復や国際線を中心とした旅客事業の回復が主因。 国際便の価格調整容疑をめぐる米司法当局との和解金の特別損失も計 上した上での増額修正となった。

東証で29日開示した発表資料によると、売上高予想は1兆3770 億円で従来予想比170億円、営業利益は700億円で同280億円のそれ ぞれ増額となった。上期は世界的な景気回復のなかで、企業収益の改 善に伴いビジネス旅客の需要が増加。下期はやや不透明感があるもの の、羽田空港の国際化による路線展開やサービス拡充で増収増益が見 込まれるとしている。

同社はまた米国・太平洋路線の国際航空貨物・旅客輸送に関する 価格調整容疑について、29日付で米との司法取引に合意するとともに、 貨物運送業者などとの和解にも合意したと発表。和解金はそれぞれ約 61億円、8億円で、これに伴う特別損失69億円を7-9月期に計上 した。

全日空の日出間公敬専務は東証での会見で、10月末からの羽田空 港の国際化を受けて「羽田からの路線展開という最大のビジネスチャ ンスを確実に捉えていく」と強調し、同社が掲げる羽田空港と成田国 際空港の首都圏2空港をハブ空港として活用する国際線事業計画の進 展に自信を見せた。

国際線旅客は上期41%増の増収

同時に発表した4-9月期の連結純損益は133億円の黒字だった。 前年同期は254億円の赤字だった。旅客需要の回復と経費削減に加え、 円高による燃油調達コストの減少などが寄与した。売上高は前年同期 比12%増の6841億円となった。

4-9月期売上高の内訳は、旅客事業では、国際線が同41%増の 1418億円、国内線が2.5%増の3325億円。貨物事業では、国際線が 79%増の409億円、国内線が1.2%減の156億円だった。中国、アジ アを中心に旅客と貨物の需要を取り込むことに成功した。

-Editors Kenzo Taniai, Kenshiro Okimoto、Noriko Tsutsumi

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 松田 潔社 Kiyotaka Matsuda +81-3-3201-8694 kmatsuda@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 香港 Neil Denslow +85-2-2977-6639 ndenslow@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE