インド:外貨準備高が3000億ドルに迫る-ルピーの上昇を後押し

インドは、外貨準備高が3000億 ドル(約24兆2000億円)を超えて中国、日本、台湾と肩を並べる見 込みであり、通貨ルピーの9-10月の上昇率は2カ月としては昨年4 -5月以来の高水準になっている。

インドの外貨準備は2964億ドルと、2年ぶりの高水準。8月31 日以降140億ドル増加しており、9-10月は2カ月として08年2- 3月以来最大の伸びになる見通し。スタンダードチャータード銀行と イエス銀行によると、インド準備銀行(中央銀行)の29日のリポート で、同国の外貨準備が3000億ドルに達する見通しがあらためて確認さ れる見込みだ。外貨準備がこの水準に到達したアジアの国・地域は中 国と日本、台湾だけ。

ブルームバーグの集計データによると、ルピーの対ドル相場は8 月31日以降5.7%上昇しており、アジアの通貨では韓国ウォン(6.7% 上昇)に次ぐ域内2位の大幅高となっている。

世界の投資家は今年、インドの株式と債券に過去最高となる350 億ドルを投資した。外貨準備の大幅な増加を受け、UBSとクレディ・ スイス、ウェルズ・ファーゴは、ルピーの四半期ベースの上昇率が来 年いっぱいプラスを維持すると予想している。

UBSの新興市場債券・通貨戦略責任者バーヌ・バウェジャ氏(ロ ンドン在勤)は27日のインタビューで、インドの外貨準備の増加につ いて「国際収支をめぐる懸念を和らげている。ルピーの中期的な上昇 圧力の高まりを示す兆候だ」と指摘。「ルピーはインドの資本勘定の強 さを支えにアジアでも上昇率がトップクラスの通貨になる」との見通 しを示した。

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