ホンダ:今期予想の利益増額、純利益5000億円-コスト削減

国内2位の自動車メーカー、ホン ダは今期(2011年3月期)予想の各利益を上方修正した。純利益は従 来の4550億円から5000億円に増額し、前年同期比で86%増となる。 コスト削減などが寄与する。

ホンダが29日に発表した今期予想は、売上高が従来の9兆1000 億円から9兆円、前年同期比4.9%増となり、営業利益が同4500億円 から5000億円、同37%増になる。

今期予想では前期に比べ、為替で1620億円のマイナス要因となる が、売り上げ変動構成差などで約3000億円、コスト削減で1200億円 のプラス効果などを見込んでいる。為替相場の前提は、1ドル=84円 (下期80円)、1ユーロ=113円(同110円)にそれぞれ見直した。

今期予想の四輪事業の世界販売は前期比6.6%増の361万5000台 で、従来予想からは2万5000台の減少。日本は従来通りで前期比2.5% 減の63万台、北米が従来比5000台減で同14%増の147万5000台、 欧州は同2万台減で同16%減の21万台、アジアが同1万台増で同

7.9%増の102万5000台など。また、二輪事業はアジアでの拡大を受 け、全体で従来比67万台増、前期比19%増の1149万台を見込む。

ホンダの近藤広一副社長は決算会見で、北米の全体需要が当初予 測ほど回復していないと述べた。個人客の需要が回復していないこと と、他社との競合が厳しくなっていることが背景にあるという。

下期業績は慎重にみる

また、下期業績については不確実な要素が多いため、近藤副社長 は「慎重にみた」と語った。上期に比べ、為替影響を850億円、現在 も交渉中の原材料価格を250億円ほど多く見積もった。銅や稀金属の 価格は上昇する中、鉄鋼価格は当初予想ほど上がらない見通しだと述 べた。

レアアース(希土類)に関して、近藤副社長は輸入できる量が限 られていることに言及し、「一部部品で懸念が出てきた」と述べたが、 年内は大丈夫との見通しを示した。

7-9月期の連結決算は、大幅増収などにより、純利益が前年同 期比2.5倍の1359億円だった。

1株当たり配当金は、各四半期末に12円の年間48円を計画して いる。

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