中国:長短金利差が拡大、一時5カ月ぶり高水準-利上げ効果乏しく

中国の10年国債利回りが上昇し、 長短金利差が拡大している。中国人民銀行(中央銀行)は2007年以降 初の利上げに踏み切ったが、これが国内のインフレと経済成長の見通 しを低下させるような影響をほとんど与えていないことを示している。

ブルームバーグのデータによれば、中国の2年物国債(2012年償 還)と10年物国債(2020年償還)の利回り格差(スプレッド)は今 月7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し、129bpとな った。今週は5カ月ぶり高水準である131bpに拡大する場面もあっ た。長短金利差は、今年これまでに利上げを3回実施したブラジルや 5回実施したインドよりも大きい。

2年債と10年債のスプレッドは、ブラジルが22bp、インドが 88bp。米国は239bp。中国の過去5年の平均は110bp。

9月の中国消費者物価指数(CPI)は約2年ぶりの大幅な伸び となった。人民元の上昇見通しと10%近い経済成長を背景に、海外か ら資本が流入している。

フォーチュンSGAMファンド・マネジメントの債券部門責任者、 譚微思氏(上海在勤)は、「長期債利回りはインフレ期待に最も敏感 で、現在はそれが非常に強く表れている」と述べた。

中国国際金融(CICC)の債券調査責任者、徐小慶氏は、「イー ルドカーブ(利回り曲線)はスティープ(傾斜)化しつつあり、イン フレ期待が高まる中でその傾向は一段と強まる余地がある」との見方 を示している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE