リコー株2カ月ぶり安値、円高で中期業績警戒-野村は目標株価下げ

事務機メーカーのリコー株が一時、 前日比7.7%安の1091円と4日続落。9月1日以来、約2カ月ぶりの 安値を付けた。同社は28日、円高の影響を勘案し、2011年3月期の 連結売上高予想を引き下げた。さらに、為替相場の円高・ドル安傾向 の影響で、中長期的な業績も警戒されるとの見方が一部アナリストか ら示され、先行きを警戒する売りに押された。

午前終値は前日比7%安の1099円で、下落率は09年4月21日以 来(7.3%)の大きさ。出来高も418万株と、すでに過去半年の1日当 たり平均317万株を上回る。

野村証券の和田木哲哉アナリストは29日付の投資家向けリポー トで、「中期的に、事務機業界での勝ち組企業としての評価は不変であ るが、足元はドル安のネガティブな影響を受けよう」と指摘。投資判 断「2(中立)」を継続しながらも、目標株価を1400円から1210円に 引き下げた。

リコーは28日、円高を見込んで11年3月期の連結売上高を前期 比0.2%増の2兆200億円に下方修正した。従来予想と比べ1.5%減。 ただ、経営効率化の進展などで営業利益は850億円を据え置いた。第 3四半期以降は為替レートを1ドル=80円、1ユーロ=110円と、第 2四半期の1ドル=90円、1ユーロ=110円から円高に見直した。

野村証では、12年3月期の営業利益を1070億円から1030億円、 13年3月期は1270億円から1190億円に減額している。和田木氏は、 「円高の影響を織り込んで売上高予想を下方修正したが、11年3月期 の利益予想は修正しない。ただ、現状水準の為替が定着するという前 提では、当社の中期成長性の予想は引き下げざるを得ず、12年3月期 以降の利益予想を下方修正した」という。

ブルームバーグ・データによると、2010年3月期の海外売上高は 57%を占めている。

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