日立株が出来高トップで大幅反発、業績増額修正と割安評価(Update1

日立製作所株が一時、前日比5.7% 高の370円と大幅反発。日中ベースでは4月1日以来、ほぼ7カ月ぶ りの上昇率を記録した。同社は28日、今期の連結業績予想を上方修正 し、修正値が市場コンセンサスを上回ったことが好感された。午前10 時6分現在の出来高は4802万株で、東証1部のトップ。

日立は今期(2011年3月期)の連結純利益予想を従来の1300億 円から2000億円に増額、ブルームバーグ・データによるアナリスト 17人の予想平均(1709億円)を上回った。売り上げ増加や固定費を含 むコスト削減が寄与。社会・産業システム、電子装置・システム、建 設機械、高機能材料、金融サービス部門など、大半の部門で利益が改 善するという。前期は1070億円の赤字。

シティグループ証券の金澤洋平アナリストは29日付リポートで、 下期のリスクを織り込んだ上での市場コンセンサスを上回る修正値は、 「サプライズ」と指摘した。その上で、「これまで業績をけん引してき たシクリカル(循環型)ビジネスの成長鈍化を踏まえ、来期業績に対 しては慎重な見方を継続するが、現在の株価水準は魅力的」と見る。

クレディ・スイス証券の前川英之アナリストも同日付のリポート で、純利益2000億円の新予想に基づく希薄化考慮後のEPS(1株当 たり利益)約41.4円から見たPER(株価収益率)8.5倍は割安、と 指摘。株価がポジティブに反応する可能性に言及していた。

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