信越化株続落、半導体ウエハー減速を警戒-業績大幅上乗せ期待が後退

信越化学工業の株価が一時、前日 比3.7%安の4065円と続落。9月30日以来の安値に沈んだ。主力の半 導体シリコンウエハー事業が鈍化するとの見方が出て、今期(2011年 3月期)業績の大幅な上乗せ期待が後退した。

ゴールドマン・サックス(GS)証券の横尾尚昭シニアアナリスト は28日付の投資家向けリポートで、会社側が28日の説明会で、半導体 シリコンウエハーはユーザーの投入量減少と在庫調整で、下期以降出荷 量が減少する可能性に言及したと説明、「株式市場が数量減のリスクを 織り込んでいないのであれば株価は軟調となる可能性がある」とした。

信越化が28日に発表した4-9月(上期)決算は、半導体シリコ ン事業の好調などで連結営業利益が前年同期比44%増の761億円と、 計画を21億円(2.9%)上回った。ただ、決算短信では「世界経済は緩 やかな回復の動きが見られるが、予断を許さない」として、今通期業績 予想の変更を見送っている。

現時点の今期連結営業利益計画は前期比26%増の1480億円。証券 系アナリスト23人の予想平均1592億円を下回る。GS証の横尾氏は 「円高、国内景気の減速を前提とすれば、計画比大幅な上振れは期待し づらい」とし、円高などを織り込み同証券の予想を1590億円から1550 億円に引き下げ、目標株価をこれまでより100円低い4900円とした。

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