ガイシ株が急落、NAS電池期待がはく落-GS証は格下げ

日本ガイシの株価が急落し、約1 年8カ月ぶりの安値を付けた。電力貯蔵用NAS電池案件の見直しなど により同社は28日、2011年3月期の業績予想を下方修正した。国内の 風力発電向けの政策変更と海外案件の遅れで、NAS電池の将来期待が 大幅に縮小しているとの見方が広がり、売りが優勢だ。

午前9時59分現在の株価は前日比20%安の1230円で、東証1部 市場の値下がり率3位。一時23%安の1182円と、09年2月18日以来 の安値に下げた。出来高は604万株と前日までの過去1年間の平均196 万株を大きく上回っている。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは29日付のリ ポートで、「決算前の株式市場は『会社計画は据え置かれ、NAS電池 とセラミック製品の成長2本柱の中期見解は不変』との期待値にあった と推測。その点、今回確認されたNAS電池の将来見通し変更は驚き」 との見方を示す。

ガイシは28日、11年3月期の連結営業利益予想を従来比12%減の 300億円に減額した。中国でのがいしの大口案件遅れやNAS電池の案 件見直しにより、電力関連事業が大幅に悪化する見通しとしている。

GS証によると、NAS電池の出荷の3分の1弱を占める国内風力 発電向けは、電力買い取り価格の不透明性や補助金期限の制約などから 急速に需要見通しが失速。一方海外も、顧客の資金確保のずれ込みやコ スト高につながる円高の影響で新規需要確保の難しさなどから動きが鈍 化しており、NAS電池の今期の売上計画は従来の300億円に対して 160億円にとどまり、来期も踊り場の見込みだという。

こうしたことから、GS証券は投資判断を「買い」から「中立」、 目標株価を1800円から1500円に引き下げた。11年3月期の連結営業 利益は会社計画を8.3%上回る325億円を予想するものの、12年3月期 予想を400億円から365億円、13年3月期を465億円から420億円に 下方修正した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE