円金利先物が4日ぶり高値、追加緩和観測で-上値重く取引は低調

東京金融取引所のユーロ円3カ月 金利先物相場は小幅続伸(金利は低下)。中心限月は4日ぶりの高値を 付けた。来週の日銀金融政策決定会合における追加緩和の思惑が影響 した。もっとも、債券先物相場が反落した上、金先相場の上値も重く、 取引は低調だった。

金先市場の中心限月2011年6月物は前日比0.005ポイント高い

99.700(0.3%)と25日以来の高値を付けた。市場関係者によると、 外資系金融機関の持ち高整理の売りが一巡し、前日から買いがやや優 勢だという。11年9月物は一時0.01ポイント高の99.705と、1週間 ぶりの水準まで買われた。

国内証券のディーラーは、来週の米連邦公開市場委員会(FOM C)の結果次第で米国金利の大幅低下が警戒される上、円高が進行す れば日銀が緩和で対応する可能性もあるという。日銀が11月15、16 日の決定会合を4、5日に前倒ししたため、2、3日のFOMC後の 為替対応に備えたとの見方が広がっている。

もっとも、この日の金先取引は低調。前日の米先物金利の低下を 受けて買いが膨らむことも予想されたが、午後3時50分時点の中心限 月の売買高は4089枚(1枚=1億円)と、前日の2万1032枚から急 減した。

国内証券のディーラーによると、2年国債のヘッジ売りの建て玉 を買い戻したい参加者もあるとみられるが、99.700以上は買い進みづ らく、押し目買いを待ったまま取引が成立しづらくなったという。新 発2年債利回りは前日比0.5ベーシスポイント高い0.135%だった。

また、債券相場の下落を警戒する見方も影響した。FOMC直前 の2日に10年国債入札が実施される上、3日は日本の祝日にあたるた め、投資家は10年国債の購入を手控えるとの見方が出ていた。

資産買入策、TB・国債には影響限定

日銀は前日、各資産の買入額を発表。11年末までに国債(1-2 年物)が1兆5000億円、国庫短期証券(TB)は2兆円、BBB格以 上の社債(1-2年物)とa-2格以上のCPは各5000億円になる。

国債やTBの買入額は毎月1200億-1600億円程度で、市場では 金利押し下げ効果が限られる規模との声が多かった。TBは2兆円規 模の為替介入による増発分に過ぎないとみられていた上、3カ月TB の毎週発行額4.8兆円の規模と比較して買入額は少ないという。

日銀は国債やTB、社債やCPの買い入れ下限利回りを0.1%に 設定した。社債やCPの信用リスクプレミアム(上乗せ金利)の圧縮 には効果があると指摘された一方、国債やTBの金利を一段と下げる ためには、下限利回りの引き下げが必要との指摘もあった。

金利先物の取引対象であるユーロ円TIBOR(東京銀行間貸出 金利)3カ月物は0.33615%と、2日連続で低下。外国銀行1行が2 日間で0.34%から0.32%まで提示金利を引き下げた。もっとも、国内 銀行勢は0.34%で下げ止まり。準備預金の付利0.1%の据え置きが一 段の金利引き下げを手控えさせているとの指摘があった。

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