【テクニカル分析】ドルは82円を目指し反発へ、徐々に下値固め

外国為替相場のチャート分析に詳 しい三菱東京UFJ銀行金融市場部の井野鉄兵アナリストによると、 ドル・円相場は底入れの機運がなお失われておらず、1ドル=82円を 目指す可能性が高い。

井野氏は29日のインタビューで、ドル・円相場は昨日、始値と高 値がほぼ等しい「長めの陰線となり、目先の地合いは弱い」と指摘。 81円20銭前後に位置する5日移動平均線と一目均衡表(日足)の転 換線を下回り「上値の重さを改めて意識する展開になった」と述べた。

ただ、高値・安値をもとに相場の転換点を探る「パラボリックは 陽転を維持している」とも指摘した。足元までは「下落基調の21日線 に上値を抑えられている」が、週足では「足形が独楽(コマ)状にな ってきており、相場の転換点を迎えつつあるとの解釈が可能だ」と分 析。「力強い上昇は見込めないが、少しずつ下値を固めていく」と予想 した。

当面の上値めどについては、82円だが「早期の突破は難しい」と も述べた。27日の81円99銭など、日足高値が今月中旬以降、81円台 後半で抑えられていると指摘。上値抵抗線となっている21日線も81 円82銭前後にあり、82円ちょうどを早期に明確に上抜けるのは「何 か大きな材料がないと難しい」と語った。

ドル・円相場は5月4日に94円99銭の年初来高値をつけた後、 8月11日には84円73銭に下落。昨年11月27日の安値84円83銭を 約8カ月半ぶりに更新し、1995年7月以来のドル安・円高水準に達し た。9月15日には82円88銭に下落。政府・日本銀行による6年半ぶ りの円売り介入を誘発した。それでも、今月25日には80円41銭と 15年半ぶりの安値をつけた。戦後最高値は1995年4月の79円75銭。

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