【個別銘柄】ガイシ、シャープ、JT、プロミス、日立、大日本住友

東京株式市場での材料銘柄の終値 は以下の通り。

日本ガイシ(5333):前日比21%安の1219円で東証1部値下がり 率2位。中国でのがいしの大口案件の遅れ、NAS電池の国内外での 案件見直しにより、2011年3月期の連結営業利益は従来予想の340億 円に対し300億円にとどまる見通しとなった。ゴールドマン・サック ス証券ではNAS電池の将来期待が大幅に縮小したとして、投資判断 を「買い」から「中立」に引き下げた。

シャープ(6753):5.8%安の795円。7-9月に液晶の生産調整 をしたことや、10-12月以降も大型液晶パネルの価格下落や想定以上 の円高などが続くとし、11年3月期の連結営業利益予想を1200億円 から900億円(前期比73%増)に下方修正した。ブルームバーグ・デ ータによるアナリストの予想平均968億円を下回り、想定以上の減額 修正が売りにつながった。

信越化学工業(4063):3.4%安の4075円。主力の半導体シリコン ウエハー事業が10月以降、鈍化するとの懸念が広がった。会社側は 28日の4-9月決算発表時に11年3月期の連結営業利益予想(前期 比26%増の1480億円)を据え置いた。ブルームバーグ・データによ るアナリストの予想平均1592億円を下回っている。

リコー(7752):4.7%安の1126円。4-9月業績や為替の円高を 踏まえ、11年3月期の連結売上高予想を2兆200億円に1.5%引き下 げた。野村証券では、現水準の為替が定着する前提では中期成長性の 予想は引き下げざるを得ないとし、12年3月期以降の利益予想と目標 株価をともに引き下げた。

JT(2914):4%安の25万300円。11年3月期連結営業利益予 想を前期比5.2%減の2810億円(従来予想2950億円)に下方修正し た。円高に伴う海外たばこ事業へのマイナス影響、国内たばこ事業で の販売数量見直しなどが響く。ブルームバーグ・データによるアナリ ストの予想平均3073億円を下回り、予想以上の業績悪化が嫌気された。

プロミス(8574):15%安の337円。東京にある本社ビル(大手町 パルビル)の売却を検討している、と時事通信が29日報じた。武富士 破たんで増加する可能性がある過払い請求について、想定を超えれば 売却資金で返済原資を充実させるとしている。会社側はそうした事実 はないとコメントしたが、あらためて収益環境の厳しさが警戒された。

日立製作所(6501):4%高の364円で、東証1部売買代金1位。 11年3月期連結営業利益予想を3400億円から4100億円に増額。ブル ームバーグ・データによるアナリストの予想平均値は3933億円、電子 装置・システムなど幅広い分野で利益が改善する。ドイツ証券は、上 方修正がコンセンサスを上回るほか、通期計画を据え置く可能性が高 いと思われていたとし、増額修正はポジティブサプライズと指摘した。

日野自動車(7205):14%安の348円。11年3月期の連結純利益 予想を110億円から80億円へ下方修正した。会社側によると、海外子 会社での税金の支払いが増えたことが要因という。

大日本住友製薬(4506):7.2%高の726円。29日午前7時、米子 会社のサノビオン・ファーマシューティカルズが「LATUDA(ラツーダ、 一般名はルラシドン塩酸塩)」について、米国時間28日付で米国食品 医薬品局(FDA)から統合失調症に対する販売許可を取得した、と 発表した。野村証券では、株式市場はこの薬剤を低く評価していたこ とからポジティブサプライズと受け止められようとし、大型化が見込 まれる薬剤になると評価。

アドバンテスト(6857):9%安の1531円。4-9月の連結純損 益は25億9300万円の黒字(前年同期は70億8800万円の赤字)とな った。ただ、主力の半導体・部品テストシステムの7-9月の受注が 前四半期比21%減となるなど、各事業部門の受注が減速している。野 村証券では予想以上の受注急ブレーキだと指摘、投資判断を「2(中 立)」から「3(ウエート下げ)」へ引き下げた。

三菱電機(6503):3.3%高の755円と午後に一段高。11年3月期 の純利益予想を従来の900億円から1150億円に上方修正した。前期に 比べ4.1倍。4-9月の上振れ分や産業メカトロニクス部門、家庭電 器部門の好調継続などを織り込んだとしている。

コマツ(6301):1.8%高の1972円。一時2006円と7カ月ぶりに 2000円台を回復。11年3月期連結営業利益予想を1790億円から2000 億円(前期比3倍)に増額修正した。ブルームバーグ・データによる アナリストの予想平均値は1863億円。建設機械・車両部門で需要が好 調、産業機械他部門で特にワイヤーソーの販売が拡大しているという。

ソフトバンク(9984):2.1%安の2590円。米アップルの携帯電話 端末「iPhone(アイフォーン)」販売好調や1契約当たりの平均 収入の上昇などにより、4-9月連結営業利益は前年同期比37%増の 3155億2100万円となった。しかし、25日付の日本経済新聞朝刊が3200 億円前後に増えた公算が大きいと報じていたため、事前の期待値に届 かなかったとして失望感が広がった。

京セラ(6971):3.6%安の8030円。デジタルコンシューマ機器や 産業機械向けなどの部品需要拡大などから、11年3月期の連結営業利 益予想を1220億円から1470億円(前期比2.3倍)に引き上げた。ブ ルームバーグ・データによるアナリストの予想平均値は1472億円。も っともUBS証券では、今回の決算発表で短期好材料はほぼ出尽くし た上、PER(株価収益率)の割安感も特に強くないとし、セクター 内での相対的な強さは一服しそうと指摘した。

帝人(3401):6.4%高の298円。午前の取引終了後に公表した業 績予想修正によると、連結営業利益予想は前期比3.1倍の420億円。 コスト削減なども奏功し、前回予想(370億円)から50億円(14%) の増額修正となった。

任天堂(7974):2.1%安の2万850円。携帯型ゲーム機「ニンテ ンドーDS」の低迷と円高で、4-9月の連結営業利益は前年同期比 48%減542億円に落ち込んだ。11年3月通期の予想は前期比41%減の 2100億円で変更しなかった。

ドワンゴ(3715):4%高の16万2600円。10年9月期の連結営 業利益は従来予想の13億円を上回り、前の期に比べ4.7 倍の18億 9000万円になったもよう。着うたフルサイトを中心に月額有料会員数 が順調に推移したほか、経費削減も寄与した。また、角川グループホ ールディングス(9477)と包括業務提携することも決めた。

TOWA(6315):7%高の533円。昨年のマイナス成長の反動や 多機能携帯電話など電子機器のおう盛な需要、製品の原価低減から、 4-9月連結営業利益は26億9000万円(前年同期は8億6700万円の 赤字)となったもよう。従来予想は19億円だった。

新明和工業(7224):4.4%安の280円。円高の影響や為替差損の 発生から、11年3月期連結営業利益予想を30億円から27億円へ10% 引き下げた。前期実績は30億7200万円で、減益幅が拡大する。10月 以降の想定為替レートは1ドル=81円。

ニチレキ(5011):5%安の285円。4-9月連結営業損益は従来 の5億5000万円の黒字予想が一転、2億円の赤字になったもよう。公 共事業の減少による受注競争の激化に加え、原材料価格の上昇分を価 格転嫁できなかったことが要因。

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