10月28日の米国マーケットサマリー:ドル下落、金・原油は反発

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3930 1.3769 ドル/円 81.02 81.75 ユーロ/円 112.86 112.58

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,109.71 -16.57 - .1% S&P500種 1,183.67 +1.22 +.1% ナスダック総合指数 2,507.37 +4.11 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .36% -.06 米国債10年物 2.66% -.06 米国債30年物 4.05% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,342.50 +19.90 +1.50% 原油先物 (ドル/バレル) 81.94 +0.00 +0.00%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがすべての主要通貨に対して 下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債を購入することでド ルの価値が下落するとの観測が強まるなか、高利回り資産への需要が 再び高まった。

ドルはユーロに対して3日ぶりに下落。米国債は上昇。FRBは 今後6カ月間の資産購入規模の予想などについてディーラーを対象に に調査を行った。国際通貨基金(IMF)は主要20カ国・地域(G 20)当局向けのリポートで、米経済動向と比べるとドルは「強め」で あるとの認識を示した。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏 は、「市場で広く支持されている取引の手口とは、ドルのショート (売り持ち)とリスク資産のロング(買い持ち)だ」と指摘。「今の ところ、この推定は大きく揺らいでいない」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時23分現在、ドルはユーロに対して前 日比1.1%安の1ユーロ=1.3924ドル(前日は1.3769ドル)。 ド

ルは円に対して0.8%安の1ドル=81円06銭(同81円75銭)。 25日には80円41銭と、15年ぶり安値を付けていた。ユーロは円 に対して0.3%高の1ユーロ=112円86銭(同112円58銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は売りが優勢。通期利益の見通しを引き下げた3Mな ど産業株が下げたほか、アップルなどテクノロジー株も下落した。相 場は一時、エクソンモービルの決算が予想を上回ったことを好感し上 昇する場面もあった。

3Mは、今年通期の利益が従来予想を1株当たり6セント下回る との見通しを示した。アップルに関しては、モトローラの利益がアナ リスト予想を上回ったことで、「iPhone(アイフォーン)」追 撃の勢いが増していることが浮き彫りになった。エクソンは世界的な 燃料需要の増大から増益となったことで買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1183.78。ダウ工業株30種平均は12.33 ドル(0.1%)安の11113.95ドル。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントの資産運用担当 者、クリフ・レミリー氏は、「ノイズが多過ぎる」と指摘。「中間選 挙や米連邦準備制度理事会(FRB)の政策、ドル下落をめぐり不透 明感が広がっている。経済情勢はまちまちだ。ファンドの期末を意識 した売りも出たようだ。大半の企業決算は好調だが、市場には織り込 まれている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は反発。米連邦準備制度理事会(FRB)が債券ディ ーラーや投資家を対象に、資産購入による利回りへの影響を調査して いることが明らかになり、当局が大規模な資産購入に踏み切る可能性 も残っているとの見方につながった。

10年債は7営業日ぶりに上昇。2008年以来の最長連続安が 止まった。2年債利回りは約2カ月ぶりの大幅な低下だった。

英バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏 (ニューヨーク在勤)は「量的緩和に対する市場の敏感さを示唆し ている」と述べ、「FRBが調査で得たフィードバックでは、相当 な追加金融緩和の必要性が示されただろう」と話した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時36分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.66%。同年債価格(表面利 率2.625%、償還期限2020年8月)は1/2上げて99 22/32。

2年債利回りは0.37%。一時は8月30日以来で最大の6b p下げて0.36%と、10月12日に記録した過去最低の0.33%に 迫った。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに上昇。ドルが下落したため、 代替資産としての需要が高まった。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して最大1.3%安。米連邦 準備制度理事会(FRB)の資産購入プログラムでドルの価値が下 落するとの思惑が背景にある。金は9月1日以降、7.6%上昇。今 月14日には1オンス=1388.10ドルと最高値を更新した。ドルは その間、6.4%下げている。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏(シカゴ在勤)は「FRBがどの程度、金融緩和を拡大す るのかがドルに影響するだろう」と指摘。「ドルは金属にとって重要 で、現在の相場を動かしているのは金の通貨価値だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比19.90ドル(1.5%)高の1オンス=

1342.50ドルで終えた。前日までの2日間で1.2%下げていた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小幅反発。ドルが主要通貨のすべて に対して下げたことから、原油に買いが入った。米連邦公開市場委員 会(FOMC)で国債購入が決定すれば、ドルの価値が押し下げられ るとの見方が背景にある。

ドルは対ユーロで3日ぶりに下落。商品投資の魅力が高まり、 原油は0.3%値上がりした。先週の新規失業保険申請件数は予想外 に減少し、3カ月ぶりの低水準。労働市場回復への期待が高まった。

エナジー・セキュリティー・アナリシス(マサチューセッツ州 ウェークフィールド)のシニアアナリスト、クリス・バーバー氏は、 「商品はドルが下げても価値が保持される現物資産だ」と指摘。「い くらでも印刷できる紙幣と違い、商品には限りがある」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比0.24ドル(0.29%)高の1バレル=82.18ドルで終了した。 過去1年間では6.1%の値上がり。

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