NY外為:ドルに売り、追加緩和による下落を警戒で

ニューヨーク外国為替市場では ドルがすべての主要通貨に対して下落。米連邦準備制度理事会(F RB)が米国債を購入することでドルの価値が下落するとの観測が 強まるなか、高利回り資産への需要が再び高まった。

ドルはユーロに対して3日ぶりに下落。米国債は上昇。FRB は今後6カ月間の資産購入規模の予想などについてディーラーを対 象に調査を行った。国際通貨基金(IMF)は主要20カ国・地域(G 20)当局向けのリポートで、米経済動向と比べるとドルは「強め」 であるとの認識を示した。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー 氏は、「市場で広く支持されている取引の手口とは、ドルのショート (売り持ち)とリスク資産のロング(買い持ち)だ」と指摘。「今の ところ、この推定は大きく揺らいでいない」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時5分現在、ドルはユーロに対して前 日比1.2%安の1ユーロ=1.3930ドル(前日は1.3769ドル)。ド ルは円に対して0.9%安の1ドル=81円02銭(同81円75 銭)。 25日には80円41銭と、15年ぶり安値を付けていた。ユーロは円 に対して0.3%高の1ユーロ=112円86銭(同112円58 銭)。

米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下の2.66%。株式相場は伸び悩み、S&P500種株価指数は

0.1%の上昇。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は1.1%下げて77.294。前日は78.273と、20日以来 の高値水準を付けた。

ブルームバーグ・ニュースが入手したニューヨーク連銀による 調査は、ディーラーや投資家に対し、国債購入の新たなプログラム の当初の規模や、完了するまでの期間について予想を示すよう求め ている。

資産購入プログラムの規模の見通しには、バンク・オブ・アメ リカ(BOA)メリルリンチ予想の1兆ドルや、ゴールドマン・サ ックス・グループの2兆ドルなどが含まれる。両社のエコノミスト は、FRBが11月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で 5000 億ドル規模の購入を発表し、プログラムを開始する可能性が 高いとの見方で一致している。

ゴールドマンの見解

ゴールドマン・サックスは調査リポートで、ドルが今後1年間 に「広範な、貿易加重平均ベースで」さらに5%下落するとの見通 しをあらためて示した。

ゴールドマンのストラテジスト、ロビン・ブルックス、ローマ ン・マラネッツの両氏は同リポートで、「FRBが好ましいとする水 準へのインフレ上昇に寄与するよう、ドルはさらに一段と下落する 必要がある」と指摘した。

日本銀行は、次回の政策決定会合の日程を変更し、FOMC明 けの11月4、5日とした。米国の追加緩和による円高進行を懸念し ているためとの見方も浮上している。

日本の介入

FXコンセプツの創設者で会長のジョン・テイラー氏はブルー ムバーグテレビジョンとのインタビューで、「日本は非常に難しい問 題を抱えている」と指摘。「日本の主要な輸出企業はどの程度の為替 水準ならば容認できるのかについて発言、市場で行動している。彼 らは円高に備えている」と述べた。

日本政府が9月15日に円売り介入を実施して以降、円は5%値 上がりしている。今月に入ってからは対ドルで3%高と、主要16通 貨中で最大の上昇となっている。

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