旭硝子株が急落、液晶用ガラス減速を警戒-営業利益下振れとの見方も

旭硝子の株価が一時前日比5.3% 安の772円と急落、5カ月超ぶりの日中下落率を記録した。液晶ガラス 基板の需要鈍化や価格競争激化への懸念で、業績不透明感が高まってい る。クレディ・スイス証券では、会社側の今期(2010年12月期)連結 営業利益は計画を下回り、来期は大幅な減益になると予想した。

クレディS証は27日付リポートで、同社の今期連結営業利益予想 を従来の2005億円から1890億円へ下方修正した。ブルームバーグデー タによるアナリスト予想平均値(2087億円)と会社計画(2000億円) をともに下回る水準。来期予想も1610億円から1460億円へ引き下げ、 アナリスト予想平均2103億円からの大幅な下振れを予想した。

山田真也アナリストはその要因として、液晶ガラス基板の回復がみ られないほか、ガラス基板は円建て取引のため、円高による値下げ圧力 が増大しているとした。液晶ガラス基板の出荷量は4-6月に比べて7 -9月、10-12月とも減少が続くと予想したほか、10-12月の販売価 格は7-9月比で5%下落から8%下落に変更した。

一方、28日付の日本経済新聞朝刊は、7-9月の連結営業利益が 530億円前後になったようだと報じた。前年同期比では約7割の増益だ が、液晶ガラス基板の回復に減速感が出ており、4-6月比では減益だ ったという。1-9月累計の状況から判断して、通期では会社計画 2000億円を上回る可能性があるとも伝えている。

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