米下院共和党、来年早々に予算削減に着手も-中間選挙で勝利なら

米下院共和党は、今年の中間選挙 で民主党から主導権を奪回できれば、来年1月にも連邦予算の1000 億ドル(約8兆1600億円)削減に取り組む方針だ。税制と歳出をめぐ るオバマ大統領との対決が始まる可能性がある。

共和党が下院を制した場合、歳入や歳出、金融など主要な委員会 の委員長となる同党議員らは、就任早々に注目を集めることになる。 保守派の草の根運動「ティーパーティー」や無党派有権者の共和党離 れを招きかねない政治的試練が待ち受けていると、アナリストらは指 摘する。

クレアモント・マッケナ・カレッジ(カリフォルニア州)のジャ ック・ピットニー教授(政治学)は、「財政問題が主な争点になる。財 政は常に論争の的だ」との見方を示した。

米政府の裁量的支出の21%に相当する規模の歳出削減に向けた 共和党の取り組みは、政治的な壁に直面する可能性がある。選挙戦で 公約にかかげた低所得層の大学生対象の学資ローンや、米国立衛生研 究所(NIH)の医療研究向けの予算削減は、言うはやすし、行うは 難しだ。

ピットニー教授は、共和党は「全面的な歳出削減が政治的反発を 招くことをすぐに悟るだろう」と指摘した。

米議会予算局(CBO)によると、2010年度(09年10月-10年 9月)の連邦財政赤字額は計1兆2900億ドル。国内総生産(GDP) に対する比率は8.9%と、1945年以降2番目の高水準に達している。

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