マキタ株5カ月半ぶり高値、欧州で工具需要回復-慎重な業績計画修正

電動工具トップのマキタ株が前日 比5.4%高の2857円まで上昇。5月6日以来、約5カ月半ぶりの高値 を回復した。欧州の住宅投資回復などを追い風に電動工具の受注が足元 で増加、円高の逆風下で業績予想を引き上げたことが好感された。

マキタが27日の取引終了後に公表した修正業績予想によると、今 期(2011年3月期)の連結営業利益は前期比19%増の360億円になる 見通し。欧州からの引き合いが想定以上に強く、前回予想から60億円 (20%)引き上げた。

ブルームバーグ・データによると、担当アナリスト13人の営業益 予想の平均は342億円だったため、新しい計画値は市場コンセンサスを

5.3%上回った。

同社総務部の清木大輔氏によると、08年秋のいわゆる「リーマ ン・ショック」以降、欧州域内の景況感が悪化し、電動工具の買い控え が続いていたが、4-9月(上期)に反動増があったという。清木氏は 「下期もある程度そうした需要はあると思うが、市場は今後厳しくなる とみており、楽観視していない」と話していた。

東海東京調査センターの大平光行シニアアナリストは、「電動工具 市場はもっと厳しくなると読んでいたので、新しい会社計画は当社予想 よりかなり強かった。短期的には株価が上昇するだろう」とみている。

ただ同氏は、会社側が7月に連結売上高予想を2550億円から2500 億円に下方修正しながら、今回2550億円に戻した点を指摘、「会社側 も市場の先行きを不安視しているのだろう」と述べ、会社計画の予測精 度が低下している可能性を考慮すべきとした。同調査センターではマキ タ株の投資判断を「中立」としている。

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