アルゼンチン債と株価が上昇、前大統領死去で政策転換に期待

(第3、4段落に株価に関する情報を追加し更新します)

【記者:Ye Xie、Eduardo Thomson】

10月27日(ブルームバーグ):アルゼンチンの債券と株式相場は 27日に上昇した。ネストル・キルチネル前大統領の死去を受け、来 年の選挙で野党が勝利し、同国の債務管理政策が転換するとの見方が 広がった。

JPモルガン・チェースによると、2033年償還のドル建て債は 価格が額面1ドル当たり4.35セント上昇の93.50セント。利回りは 50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して8.96%とな った。

ニューヨーク市場で取引されるアルゼンチン株は2008年以来最 大の上昇を記録。アルゼンチン市場は祝日のため休場だった。MSC Iアルゼンチン指数は7.3%高の3371.65と、5月27日以来の大幅 高となった。アルゼンチンの金融会社グルーポ・フィナンシエロ・ガ リシアは一時、26%高と急伸。

デルテック・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のグレッ グ・レスコ氏は、高インフレと低調な企業投資という「キルチネル時 代」が終わるとの見通しで、投資家はアルゼンチン銘柄の米国預託証 券(ADR)を買っていると指摘。同氏は電話で「次の人物がより良 い保証はないが、変化こそが市場が待ち望んでいたものだ」と語った。

大統領のウェブサイトによると、キルチネル前大統領は心臓発作 で死去。2007年には、妻のフェルナンデス氏に大統領職を引き継が せる前に、戦後最も厳しい債務再編を実行した。前大統領はまた、同 年に統計機関の重要人物を異動させたことから、政府がインフレ率を 実際より過小報告しているとの批判をエコノミストや政治家から受け た。

アバディーン・アセット・マネジメントで新興市場債の運用に携 わるエドウィン・グティエレス氏は、来年の大統領選で「野党候補が 勝利するチャンスは高まっている」と指摘。前大統領は正常化の「大 きな障害」とみられていたと述べた。

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