米国株:下落、追加緩和策への期待後退-商品株安い

米株式相場は下落。景気浮揚 に向けた米連邦準備制度理事会(FRB)の取り組みは段階的なも のになるとの観測が広がった。S&P500種株価指数は、前日まで 5営業日続伸していた。

アルコアとエクソンモービルが安い。ドルの対ユーロでの上昇 を受けて金属・原油相場が下落したことが手掛かり。スプリント・ ネクステルも下落。損益が予想以上の赤字となったことが嫌気され た。一方、ブロードコムは、7-9月期の売上高がアナリスト予想 を上回ったことから買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1182.45。ダウ工 業株30種平均は43.18ドル(0.4%)下げて11126.28ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリ ー氏は、「経済成長の着実な改善が待ち望まれている」とした上で、 「残念ながら、状況はあまり変わっていない。経済指標はまちまち だ。また、FRBの行動は段階的なものになるとの見方がある。行 動が行き過ぎたり、早過ぎた場合、将来的にインフレや金利の面で 問題が起きる可能性がある。株式相場は順調に上げていたことから、 一部は利益確定に動いているのかもしれない」と述べた。

量的緩和観測

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、情報源を 明示しない形で、FRBが向こう数カ月で数千億ドルの米国債を購 入するプログラムを発表する見通しだと報じた。金融危機の際には 2兆ドル規模の資産購入が発表された。WSJによると、当局者は 新プログラムが機能しているかどうか判断するため、プログラムに 柔軟性を求めているという。

購入プログラムの規模については、バンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチ・グローバル・リサーチは1兆ドル、ゴー ルドマン・サックス・グループは2兆ドルとの予想を示している。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、F RBによる資産購入再開は30年に及んだ債券強気相場の終わりを 告げる公算が大きいとの見方を示した。

「ねずみ講」

同氏はPIMCOのウェブサイトに27日掲載した月次投資見 通しで、「兆ドル単位の規模で当局が小切手を切ることは、債券保 有者に歓迎される行為ではない」と記述。そのような政策は「イン フレにつながる性質のものであり、真実を言ってしまえば、ある意 味でのねずみ講ですらある。債券の価格を押し上げて高い年間リタ ーンという幻想を作り上げるが、最終的には価格がそれ以上は上が ることができない行き止まりにたどりついてしまう」と解説した。

9月の米新築住宅販売は、2カ月連続で増加したものの、住宅 購入に伴う減税終了の痛手が大きく底ばい状態が続いた。米商務省 が発表した9月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算) は前月比6.6%増の30万7000戸だった。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は30万戸だった。新築 住宅販売は、5月に付けた過去最低(28万2000戸)付近にとど まっている。

シマング・キャナル・トラストの上級投資責任者、トム・ワー ス氏は、「米経済は依然として脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘。 「緩やかな経済成長では、雇用を増やすには不十分だ。加えて、株 式相場はこれまでの大きな上昇で疲れてしまったように見える」と 分析した。

商品銘柄で構成されるトムソン・ロイターズ・ジェフリーズC RB指数は、0.7%下げた。アルミ生産で米最大手のアルコアは

1.3%安の12.70ドル。エネルギー最大手のエクソンは1.3%値 下がりし、65.67ドル。

スプリント、ブロードコム

米3位の携帯電話事業者のスプリントは9.9%安の4.30ドル。 同社の7-9月(第3四半期)決算は、損益が1株当たり30セン トの赤字となった。アナリスト予想の平均は同28セントの赤字だ った。

ブロードコムは12%高の41.56ドル。同社の第3四半期の売 上高は、アナリスト予想の平均を3.4%上回った。

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