NZ中銀:政策金利を3%で据え置き-景気回復の勢い鈍化

ニュージーランド(NZ)準備銀 行(中央銀行)は政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート を2カ月連続で3%に据え置いた。同国では過去80年間で最悪の被害 をもたらした地震の影響で短期的な経済成長が妨げられているほか、 個人消費の伸び鈍化によってインフレ懸念が後退している。

同中銀のボラード総裁は金融政策決定会合後の声明で「家計が引 き続き慎重であるため、個人消費と住宅市場の活動は鈍くなっている」 と指摘。「きょう金利を据え置いたのは正しいが、金融政策による景気 支援をさらに解除することが、ある段階で必要になる公算が依然大き い」と述べた。

地震後の復興が進むなか、今回の金利据え置きは消費回復のため の時間と住宅需要拡大の機会をもたらす可能性があり、来年の一段の 成長加速を示唆している。エコノミストは、利上げは来年1-3月(第 1四半期)までは実施されず、これがNZドルを押し下げ、輸出主導 による景気回復を促すとみている。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト15人を対象に実施した 調査では、全員が据え置きを予想していた。NZドルはウェリントン 時間午前9時52分(日本時間同5時52分)現在、1NZドル=0.7457 米ドルと、発表直前の0.7437米ドルから上げた。

ANZナショナル銀行の市場経済責任者、クーン・ゴー氏(ウェ リントン在勤)は、「NZ中銀は刺激策の解除開始を急いでいないこと は明らかだ」と述べ、「引き締めサイクルの次の局面は来年3月になる とわれわれは依然みているが、中銀は今のところ現状にかなり満足し ている」と指摘した。

消費税率引き上げの影響

ボラード総裁は声明で、消費税(GST)率の引き上げがインフ レ期待に及ぼす影響は最小限にとどまるとの見方を示した。NZ政府 は1日、消費税率を従来の12.5%から15%に引き上げた。

同総裁は、「最近の消費税率引き上げを受け、エネルギーと食品を 含む総合インフレ率は上昇が見込まれる」とし、「国内需要が抑制され ている状況から、増税によるインフレ上昇が中期的なインフレ期待に 及ぼす影響は限定的にとどまることが示唆されている」と述べた。

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