欧州債:ポルトガルやギリシャなど周縁国債が下落、財政懸念で

欧州債市場ではポルトガルとギ リシャを中心に周縁国の国債が下落。ポルトガルの予算協議行き詰 まりや、ギリシャの税収不足を背景に、周縁国が財政赤字の削減に 苦戦するとの懸念が再燃した。

ギリシャ国債は過去4カ月余りで最大の下げとなった。同国の パパコンスタンティヌ財務相は、徴税の問題が財政赤字削減の取り 組みの障害になっていると指摘した。ドイツ国債も下落。10月の同 国の消費者物価指数(速報値)が前年比で上昇したことが背景。周 縁国経済は立ち遅れているものの、欧州中央銀行(ECB)が刺激 策の解除を継続する可能性が高まった。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ 氏(ロンドン在勤)は、「困難な道のりがなお続いている」と指摘。 「こうしたニュースは大きく相場を動かし、利回り格差縮小で安心 していると、足をすくわれかねない」と述べた。

ロンドン時間午後3時39分現在、ポルトガル10年債の利回り は前日比24ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

5.93%。終値ベースでは9月20日以来の大幅な上昇となった。同 年物の独国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は328bp。

ギリシャ10年債の利回りは79bp上昇と、6月15日以来の 大幅な上げ。独国債とのスプレッドは779bpと、1日以来の最大 に広がった。アイルランド10年債と独国債とのスプレッドは408 bpと、前日の393bpから拡大した。

ポルトガル政府は少なくとも1970年代以来の大幅な歳出削減 を盛り込んだ予算案をめぐり、最大野党との協議を打ち切った。社 会民主党(PSD)の代表として協議に参加していたエドアルド・ カトロガ元財務相は、「交渉を継続する可能性はなくなった」と発言 した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE