バフェット氏は攻めより守りを重視-知名度低いコームズ氏起用が示唆

資産家ウォーレン・バフェット 氏が米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの投資資産のかなり の部分の運用担当者として、知名度の低いヘッジファンド運用者トッ ド・コームズ氏を選んだ事実は、相場下落時の損失を抑える能力をバ フェット氏がいかに評価しているかの表れだ。

ヘッジファンド投資に関して助言するベリル・コンサルティン グ・グループのマネジングパートナー、ビダク・ラドニク氏は「バフ ェット氏は心躍るスターを探していたわけではなかった」と述べ、「知 名度は低いが、ダウンサイド・リスクを管理して資本の保持に役立つ 技術を身に付けた人物を選んだ。コームズ氏はほかのヘッジファンド 運用者の苦戦をよそに厳しい2008年を乗り切ることができた」と指 摘した。

投資家向け書簡によると、コームズ氏(39)のキャッスル・ポイ ント・キャピタル・マネジメント(運用資産4億ドル=約326億円) の08年リターンはマイナス5.7%。ヘッジファンド・リサーチのデ ータでは、業界のリターンは過去最低のマイナス19%だった。40年 で500億ドル強の株式ポートフォリオを築き上げたバフェット氏(80) はバークシャーのS&P500種株価指数に対する優位性について、同 指数が下落したときに最大になると説明している。

バフェット氏は今年の株主向け書簡で「相場が好調な年にバーク シャーはS&P500種に出遅れたこともあったが、S&P500種のリ ターンがマイナスだった11年間に当社は一貫してより良いリターン を記録した」と説明。「われわれの守りは攻めに勝っている」との見解 を示していた。

コームズ氏のキャッスル・ポイントは「バリュー(割安)志向」 の投資戦略を採用している。同氏を約8年前にコッパー・アーチ・キ ャピタルで採用したスコット・シップレル氏によると、コームズ氏は 「非常にきめ細かく分析的なアプローチを採用した。勤勉であると同 時におおらかな性格だ。猛烈で、異常にマニアックな人ではない」と 述べている。

コームズ氏は元ゴールドマン・サックス・グループ幹部のスティ ーブン・フリードマン氏が会長を務めているプライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社、ストーン・ポイント・キャピタルから 支援を受けて05年にキャッスル・ポイントを設立した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE