アジア株:値上がり数が値下がり数上回る、輸出株上昇-指数は下落

27日午前のアジア株式市場では、 MSCIアジア太平洋指数構成銘柄の値上がり数が値下がり数を上回 っている。豪ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の4-9月 (下期)決算が黒字に改善したほか、円相場が対ドルで15年ぶりの高 値から下落したことで、日本の輸出企業の利益が目減りするとの懸念 が和らいだ。ただ、MSCIアジア太平洋指数は下げている。

NABはシドニー市場で2.8%高。企業向けサービスの収入回復 と不良債権の減少が利益押し上げに寄与した。海外の売り上げが全体 の80%余りを占めるホンダも高い。一方、豪州最大の港湾・鉄道管理 会社アシアーノ・グループは4.6%安。2011年6月通期見通しに対し て一段と慎重な姿勢を示したことが手掛かり。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、輸出関連セ クターは円高警戒でこの2日間弱含んでいたため、「円高・ドル安一服 を受け買い戻される」と指摘。週末にかけて発表が増える国内主要企 業の決算内容を見極めたいとの心理も強く、相場全般への「買いの勢 いは限られる」との見方を示した。

MSCIアジア太平洋指数は日本時間午前10時51分現在、前日 比0.3%安の130.16。指数構成銘柄のうち値上がりと値下がりの割合 は10対9。

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