中国人民元:1年10カ月ぶり大幅下落-元高誘導ペース減速の兆しで

27日の中国外国為替取引で、人民 元は1年10カ月ぶりの大幅下落となった。人民元の中心レート引き下 げを受け、中国政府は輸出支援のために元高誘導ペースを鈍化させる 意向だとの観測が広がった。

中国人民銀行(中央銀行)はこの日、人民元の中心レートを9月 30日以来の低水準となる1ドル=6.6912元に設定した。

英スタンダードチャータード銀行の上海在勤エコノミスト、ジニ ー・ヤン氏は、欧米市場での「ドル相場上昇を考えても、中心レート 引き下げにはいささか驚いている」と述べ、「20カ国・地域(G20) 財務相・中央銀行総裁会議が終了したことで、中国当局は元高誘導ペ ースを少し緩めようと考えている可能性がある。向こう数週間で、よ り頻繁な上下双方向での相場変動に備える必要がある」と語った。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上 海時間午後5時半(日本時間同6時半)現在、0.27%安の1ドル=

6.6806元。下落率は2008年12月以来で最大。人民元は先月1日から 今月22日までの間に2.3%上昇した後、今週に入ってから0.32%下げ ている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、人民元の1年物ノン デリバラブル・フォワード(NDF)は、0.3%安の1ドル=6.4980 元。NDFは元が今後1年で2.8%上昇するとの予想を織り込んでい る。

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