TB3カ月入札、落札利回り0.11%割れ続く-レポ低下や投資家需要で

財務省が実施した国庫短期証券(T B)3カ月物入札は、落札利回りが前回と横ばいで0.11%割れの水準 が続いた。レポ(現金担保付債券貸借)金利が前週に比べて低下した 上、投資家から一定の需要がみられたとの指摘があった。

TB147回債の最高落札利回りは前回と同じ0.108%、平均落札利 回りは前回の0.1072%を若干下回る0.1069%。入札後は平均落札水準 で取引された。落札利回りは5日の追加金融緩和で低下した後、徐々 に上昇していたが、4週連続で0.11%を下回った。

既発3カ月物は25日の市場で0.11%に売られる場面もあったが、 翌日にはレポ金利の低下を受けて0.105-0.106%まで買われた。この 日のレポ取引は0.105%近辺で低位横ばい。資金需要が高まる月末越 え取引も0.115-0.12%程度と、金利上昇は限定的だった。

市場では、入札前からレポ金利の低下を理由に落札利回りの横ば いが予想されていた。国内証券のディーラーによると、海外投資家の みならず国内投資家も余剰資金の消化を目的にTBを買っている影響 もあるという。

今月の市場では、追加緩和で実質ゼロ金利政策が宣言され、レポ の低下が期待されたが、実際の取引水準はほとんど変わらず、0.11% を下回るTBに対して0.12%近辺のレポと、逆ざやの状態が続いてい た。その後、日本銀行の潤沢な資金供給を受けてレポが低下し、TB 市場の買いもやや回復している。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「月末でもレポ金利が大きく上 昇することはないだろう。今後も日銀の資金供給次第だ」と言い、あ すの金融調節に注目している。この日午後の調節は3カ月物の新型オ ペが実施され、金利入札方式の共通担保オペはなかった。

CP市場

一般企業のコマーシャルペーパー(CP)市場では月末の発行額 が6000億円程度と、償還額7800億円を下回った。発行金利は横ばい 圏で推移した。

市場関係者によると、最上位格付けa-1プラスのメーカーが長 めの1カ月物を0.112%程度で650億円発行した。同格付けの電力会 社の1カ月物も0.112-0.113%程度で決まった。a-1格付けで発行 量が多い電機メーカーの1-2カ月物は0.12%強だった。

あすの日銀金融政策決定会合については、資産買入基金によるC Pや社債の買い入れ方法の詳細が発表されるか注目されている。買い 入れ対象の条件が前年の買い入れ時より緩和され、a-2格付けまで 拡大されるとの観測が出ている。

短資会社のディーラーは、a-2格付けまで拡大しても日銀担保 適格になっている銘柄はすでに0.1%台前半に低下しており、さらに 対象が拡大されなければ、実質的な政策効果は乏しくなると指摘した。

金先下落

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は小幅下落(金利 は上昇)。米国の追加緩和観測を背景としたインフレ期待の高まりを受 けて日米の債券相場が下落した上、円高一服も影響した。TIBOR (東京銀行間貸出金利)が下げ止まる中、持ち高調整の売りが出たと の声が聞かれた。

金先市場の中心限月2011年6月物は前日比0.01ポイント安い

99.685(0.315%)と9月14日以来の安値を付け、99.685-99.69で 推移した。5日の追加金融緩和で一時99.75まで買われたが、その後 は下落基調となっている。

国内証券のディーラーは、外資系金融機関から持ち高調整の売り が続いているとみていた。円高に一服感が出る中、追加緩和後のTI BOR低下も止まり、先物価格は割高の修正が必要だとみていた。

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