米国株:売り優勢、キンバリーやUSスチールなど決算不振

米株式市場では売りが優勢。消 費者信頼感指数は上昇したものの、キンバリー・クラークやUSスチ ールなどの決算が振るわなかったことから生活必需品株を中心に失望 売りが出た。

消費者向け紙製品メーカーのキンバリー・クラークが安い。原材 料コストの増加で減益決算となったことが嫌気された。USスチール も値下がり。同社の7-9月(第3四半期)決算は、修復コストの影 響で純損益が予想外の赤字となった。一方、IBMは上昇。取締役会 が自社株買いの100億ドル増額を承認したことを受けて買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらずの1185.64。ダウ工 業株30種平均は5.41ドル(0.1%未満)上昇の11169.46ドル。 米証券取引所全体での騰落比率は7対8。

ルーミス・セイレス(ミシガン州ブルームフィールドヒルズ)の ファンドマネジャー、ディーン・グリス氏は、「USスチールなどい くつか指標となる企業で、決算がやや期待外れな内容となった」と指 摘。「利益環境はこれまでよりも明るさがやや薄れており、これまで 大幅に上昇してきただけに、投資家はこれをポジション縮小の機会に 利用している」と述べた。

4日続伸

S&P500種は前日まで4営業日続伸。米連邦準備制度理事会 (FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で国債の買 い増しを発表するとの見方が広がったことなどが背景にある。同指数 は8月末以降、13%上昇している。

ウォール街のストラテジストは、投資配分における株式の推奨比 率を低下させている。ブルームバーグのデータによれば、現在の株式 推奨比率は平均で57.7%。9月は60%、7月と8月は61%だった。

著名投資家のマーク・ファーバー氏は26日、ブルームバーグテレ ビジョンのインタビューで、「調整の機はとっくに熟した」と指摘。 量的緩和の規模への失望や米中間選挙がきっかけとなり、相場が下落 する可能性があるとの見方を示した。

その上で、「弱気相場がすぐそこまで来ているとは考えていない」 とし、「調整局面では買いの機会があるだろう」と述べた。

USスチール、IBM

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した10月の消費 者信頼感指数は50.2と、前月の48.6から上昇した。現在は雇用が 十分にあるとの回答者の比率は3.5%と、年初来の最低を記録。6カ 月後の所得増を見込んでいる割合は9.1%と、2009年4月以来の最低 だった。

生産量で米最大の鉄鋼会社、USスチールは3.4%安の40.85ド ル。同社の第3四半期決算は、純損益が予想外の赤字となった。8600 万ドルの修復コストが響いた。為替差益と資産売却の一時利益を除い たベースでは、1株損失は1.21ドル。ブルームバーグがまとめたア ナリスト11人の予想平均は23セントの利益だった。

キンバリー・クラークは5.8%安の62.61ドル。同社の第3四半 期決算は、原材料コストの上昇が響き19%減益となった。

IBMは0.6%高の140.67ドル。同社は取締役会が自社株買い プログラムを新たに100億ドル増額することを承認したと発表。これ により、承認された自社株買いの残高は123億ドルになる。

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