五十嵐財務副大臣:たばこ増税の先送りを示唆―来年度税制改正

五十嵐文彦財務副大臣は26日夕に 開かれた税制調査会後の記者会見で、厚生労働省が来年度税制改正で 要望しているたばこ増税について大幅に引き上げた今年度のたばこの 販売実績や税収動向を見極める必要があるとし、先送りを示唆した。

五十嵐氏は「たばこ税はこれまでとはケタの違う値上げを実施し たばかり。事前の買いだめ規模が大きかったため、たばこの販売量が 急激に落ち込む。少し先まで見ないと増税の影響を見極めることがで きない」と指摘。年末の税制改正の議論には間に合わないとの見方を 示した。

たばこ税は今年10月から1本当たり3.5円と大幅に引き上げられ た。これによって、マイルドセブンが1箱300円から410円になるな ど、たばこの販売価格が総じて100円以上引き上げられた。

日本たばこ協会によると、9月のたばこ販売実績は増税前の駆け 込み需要で前年比で2倍近く急増しており、10月以降は大幅な落ち込 みが予想される。過去4回実施された増税では3カ月程度で平年ベー スに戻ったが、今回はさらに長期的に状況を見る必要があるという。

この日の税制調査会では各省からヒアリングを実施した。厚労省 は国民の健康の観点からたばこの消費を抑制すべきと主張。1箱700 円まではたばこ税は増収になると試算し、設定価格を1箱500円―600 円程度にすれば税収の減収にはつながらないと説明した。

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