レアアース供給不足、国内自動車メーカーは対処可能-ムーディーズ

ハイブリッド自動車や電気自動車に 欠かせないレアアース(希土類)の中国からの供給不足の影響について 格付会社のムーディーズ・ジャパンは、トヨタ自動車、ホンダ、日産自 動車の3社の格付けにネガティブな要素であるが、現状では対処可能な 範囲という見方を示した。

ムーディーズ・ジャパンの臼井規シニアアナリストは、レアアース に関連した25日付のリポートで、国内で自動車メーカーに原材料や部品 を供給している多くの会社は、およそ1年分の在庫を保有していると指 摘。自動車の原価に占めるレアアースの割合はごく小さいと見られるた め、価格高騰が業績に与える影響は極めて少ないとしている。

また、代替調達先開拓の動きも進んでいると言い、豊田通商と双日 がベトナム石炭鉱産物公社と合意したレアアース生産事業や、住友商事 が検討している同様のプロジェクトが日本の需要の2割を補う規模と述 べた。

ただ、開拓には数年かかる可能性があり、それまでの間、自動車メ ーカーは在庫に頼るか、中国が早期に輸出を再開するのを期待するしか ないと指摘した。中国は、2006年後の工場の閉鎖・統合により、今期下 期分の輸出枠を72%削減しており、それによりレアアースの価格は最大 7倍に高騰した。

米コンサルティング会社のストラットフォーが今月12日に出したリ ポートによると、トヨタのプリウスの原価に占めるレアアースの費用の 割合は2.9%。

レアアースの供給不足対策については、日産自の志賀俊之COOが 26日、当面は在庫があり、今後は安定供給に向けリサイクル材の活用や 中国以外からの調達などサプライヤーとも協力を進めていきたいという 考えを示した。

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