ECBウェーバー氏はわが道を行く-外交手腕不足でも次期総裁有力

【記者:Gabi Thesing】

10月26日(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行のウェーバー総裁 は、自らのスタイルを変えることを拒んでいる。外交手腕に乏しく、 それが欧州中央銀行(ECB)次期総裁になるチャンスを損ねている との観測が高まっているにもかかわらずだ。

ウェーバー総裁は25日にシュツットガルトで行われたパネルデ ィスカッションで、ECBのトップになることを望むかとの質問に対 し、「わたしは常に自分の信じる道を進むことにしており、それが常に わたしに良い結果をもたらしてきた」と発言。「次のポストに常に目を 向けるよりも8年間の任期中に優れた仕事をする方が良い」と付け加 えた。

ウェーバー氏はECBの債券購入プログラムに反対すると公言し、 ECBの同僚らとの結束を乱した。このことで1年以内に任期を満了 するトリシェECB総裁の後任として、ウェーバー氏が選ばれるかど うかめぐる疑問が膨らんだ。欧州経済・通貨同盟(EMU)が最も厳 しい試練に直面する中で、ECB政策委員会で合意を形成する能力が 同氏に欠けるとの批判もある。

1998年の発足以降一貫してECBウオッチを続けるバークレイ ズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリアン・キャロ ー氏(ロンドン在勤)は、「そのことがウェーバー氏の指名を政治的に 難しくするかもしれない」と述べ、欧州首脳らが現在、ECB政策委 全体の見解を代表する能力に優れ、各国が妥協できる候補探しに動い ている可能性があると指摘した。

ブルームバーグの2月の調査によれば、欧州各国の中央銀行で最 大のドイツ連銀の総裁である点や、ドイツが1960年代以後、欧州機関 の最高ポストを占めていないことを考慮すれば、ウェーバー氏が次期 ECB総裁の最有力候補だとエコノミストらは考えている。フランス のサルコジ大統領もドイツのメルケル首相も特定の候補を推すと公式 に表明してはいないが、仏紙トリビューヌは22日、サルコジ大統領が イタリア銀行(中央銀行)のドラギ総裁を支持していると報じた。

欧州議会のランゲン議員によると、次期総裁候補として名前が挙 がっているのはこのほか、フィンランド中銀のリイカネン総裁、欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)のレグリング最高経営責任者(C EO)、ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁、オランダ中銀のウェリン ク総裁ら。

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