日航:4-9月は営業黒字に転換-希望退職者を再度募集へ

企業再生支援機構の下で再建中の 日本航空は、9月(速報値)も4カ月連続で営業黒字を確保し、4- 9月期業績で営業損益が黒字に転換した。

日航が26日に発表した業績は連結ベースで、4-9月の営業収入 が7665億円、営業利益は1097億円だった。前年同期は営業収入7639 億円、営業損失957億円。また、単体で営業収入6337億円、営業利益 870億円となった。

日航の稲盛和夫会長は同日の会見で、業績について「徹底した経 費削減の結果」と述べ、来年には「1路線ごとの収支まで出せるよう にしたい」との考えを示した。また、業績は上ぶれているが、2次破 たん回避のため、3500億円の資本注入に加え、その他の企業から500 億円程度の資本を入れたいと語った。引き受け先は今後、再生機構と 協議していくという。

日航の大西賢社長は、国際化した羽田空港発の運航便に関して「当 面の予約率は70%後半の高水準」と述べた。一方、今年度の業績見通 しについては「明らかにはできない」と語った。

追加融資について、支援機構の瀬戸英雄・企業再生支援委員長は、 銀行団との交渉を11月中にまとめたいと述べ、来年3月中旬から下旬 にかけての実施を目指す意向を示した。稲盛会長は主要行と個別に話 し合っていると述べるにとどめた。

瀬戸氏は、日航が8月末に提出した更生計画案を東京地方裁判所 が11月末に認可する前に、追加融資について金融機関の合意を得たい との考えを示した。一方、金融機関の合意が得られなければ、更生計 画の認可が得られないというわけではないとも付け加えた。

希望退職者を再度募集

また、日航は希望退職者の募集に関して、地上事務職や整備職で 目標を達成したが、運航乗務員で130人、客室乗務員で140人、それ ぞれ目標を下回っており、募集期間を10月26日から11月9日まで追 加設定した。退職日は11月30日付。

大西社長は、今回が希望退職の最終募集になると述べ、条件など の変更はなく、従来通りと語った。稲盛会長は「心苦しい状況」と述 べながらも、「何とか達成したい」と強調。整理解雇の可能性について、 稲盛会長は「そこまではいま、考えていない」と述べ、「達成できない ときは、みなで協議していきたい」と語った。

日航は更生計画案に、来年3月末までの1年間にグループで約1 万6000人の削減などを盛り込み、人員削減を進めている。

国際航空連合ワンワールド加盟の日航とアメリカン航空は、日米 間で独占禁止法の適用除外(ATI)を両国当局に申請、日本側は認 可したほか、米国側も仮決定した。また、日米政府は、航空会社が路 線や便数などを自由に設定できる航空自由化(オープンスカイ)協定 に署名した。日航は米国側のATI正式認可を受けてアメリカン航空 と共同事業を行う予定で、大西社長は来年4月から始めたいと述べた。

--共同取材:宮沢祐介、山口祐輝 Editors:Hideki Asai、Takeshi Awaji

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