ホーニグ総裁:FRBの米国債購入拡大は「危険な賭け」

米カンザスシティー連銀のホー ニグ総裁は、さらなる米国債購入がインフレを加速させ、資産価格バ ブルを形成する恐れがあるとして、失業者の削減を目的とした米連邦 準備制度理事会(FRB)によるこうした措置に反対した。

同総裁はカンザス州での講演で、「私の見方では、将来的にそれ は非常に危険なギャンブルだ」と指摘。「われわれはこれから4年か 5年で、新たな危機を招くリスクがある。中銀当局者は長期的に考え る必要がある」と主張した。

米ゴールドマン・サックス・グループは調査リポートで、米金融 当局が11月3日に金融緩和の第2弾を発表し、米景気を刺激するた め最大で2兆ドル(約162兆円)相当の資産を買い取る可能性がある との見方を示した。当局は、10%近い失業率を引き下げるため、さら なる米国債の購入を検討している。

ホーニグ総裁は「失業率を望ましい水準に戻せるまでに、インフ レは独自の勢いを持つ」と述べ、「突然、インフレ・スパイラルに見 舞われ、劇的な調整が必要になる」と追加金融緩和に警鐘を鳴らした。

同総裁はまた、国債購入拡大は資産バブルの形成にもつながり得 ると指摘し、中西部の農地価格はインフレ・ヘッジ手段と見られてい ることが一因となり、急ペースで上昇していると付け加えた。

同総裁は今年の米成長率について、個人消費の緩やかな回復と政 府の刺激策に支えられ、約2.5%になると予想。この日発表された9 月の米中古住宅販売も「かなり大幅に」増加し、景気回復を示す新た な兆候となったと指摘した。

ホーニグ総裁は、「米景気は回復しつつあるというのがわたしの 見方だ」とした上で、「景気回復は緩やかだとする人たちや、失業率 は高過ぎるとする人たちにわたしは同意する」と語った。

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